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パソコン悪戦苦闘記録

PCの動きを遅くさせる「Wondershare AppService」

 知人から、「PCの動作が遅くって、もうやってらんねぇよ。」という訴えがありました。

 その知人のPCは、Windows7からWindows10にアップグレードしたもので、
  CPUは、Core i3 M330 2.13GHz
  メモリは、8GB
です。

 どれどれと触らせてもらうと、本当に動きの遅いPCでした。
 Chromeのアイコンをクリックすると、ブラウザの起動にものすごい時間がかかり、画面の切り替えも、クリック後の忘れた頃にようやく切り替わるといった具合です。
 「やってらんねぇよ。」と言うのも、無理もないです。

 そこで、タスクマネージャーで、リソースを食っているアプリケーションソフトやサービスがないか、調べました。
 タスクマネージャーの起動は、
  Ctrl + Alt + Delete
の3つのキーの同時押しです。

 タスクマネージャーの「プロセス」タブを開くと、
メモリ消費が100%近くになっていました。
 何がこんなにメモリを食っているのかと、下の方にスクロールさせると、
    「Wondershare AppService」
というのが犯人と分かりました。
 それ単独で、100%近くのメモリを消費しているのです。

 「Wondershare AppService」というのが何かを調べると、
Wondershare Player という中華製メディアプレーヤーの部品らしいことが分かりました。

 知人に言わせると、「そんなもん、インストールした覚えはねぇなぁ。」とのこと。
 Program Files フォルダの中に、「Wondershare」という名前のフォルダがないか探しても、見当たりません。
 おそらく、すでにアンインストールしているのでしょう。本人が覚えていないだけと思われます。

 Wondershare Player という中華製メディアプレーヤーは、アンインストールしても「Wondershare Application Framework Service」という部品が残ったままになるようです。しかも、PC内の情報を漁りまくるスパイウェアみたいなものらしいのです。
 そのような悪さをしているので、100%近くのメモリを消費していたのでしょう。

 そんな、あやしいスパイウェアは、直ちに退治しないといけません。
 以下は、その退治の手順です。




【第1】 サービスの停止
 「Wondershare Application Framework Service」は、PCサービスの一つです。
 そこで、サービス停止(無効化)の措置をとりました。
 日常用語では、「サービス」というとよいイメージのものとして受け取りますが、PCのサービスでは、そうとは限りません。

1 「スタートボタン」をクリック
2 「Windows管理ツール」フォルダの中の「サービス」をクリック
3 サービスの「名前」の中から、「Wondershare Application Framework Service」を探す。
4 「Wondershare Application Framework Service」を右クリックして「プロパティ」をクリック
5 「全般」タブの中の「スタートアップの種類」欄を、「無効」と変更する。


 これで、自動起動されることはなくなるはずです。
 PCを再起動して、「タスクマネージャー」で調べてみると、
 「Wondershare AppService」の項目が「プロセス」タブの中からなくなっていました。

 PCの動作も早くなっており、無事に回復していました。
 やはり、中華製アプリの残骸が裏で勝手に悪さをして、それが原因でPC動作が遅くなっていたようです。

【第2】 サービスの削除
 上記第1の措置で、自動起動がなくなり、ひとまず安心です。
 ですが、レジストリに残ったままなので、それも削除しておきましょう。
 レジストリを直接触ることなく、コマンドプロンプトを使用するので、割と手軽に削除できちゃいます。

1 「スタートボタン」をクリック
2 「検索」ボックスに、「コマンドプロント」と打ち込み検索
3 出てきたメニューの中から、「管理者として実行」をクリック
4 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」で、「はい」をクリック
5 「コマンドプロンプト」画面で、カーソル点滅の箇所(>の箇所)に、
  次の文字列をキーボードから打ち込みます。
  「sc delete WsAppService」
  (「sc」とは、サービスのことです。)
   そして、エンターキーを押します。
6 「DeleteService SUCCESS」と出ます。
  「SUCCESS」とは成功ですから、これで、無事に削除されたことが確認できます。
  ちなみに、5の文字列打ち込みでスペルミスをすると、
「そのようなサービスはありません。」というメッセージが出ます。
 そのときは、そのまま再度、打ち込むことが可能です。

 これで、悪さをしていたスパイウェアが削除され、PC動作も元どおりになりました。
 PCがまともな動きになったことで知人からは感謝され、私も満足です。
 
USB3.0 の国内正規品のTOSHIBA USBメモリ


KIOXIA(キオクシア) 旧東芝メモリ 128GB


それでは、また次の記事で。
goosyun

コメント一覧

goosyun
おた さん
 いえいえ、どういたしまして。
 コメント、ありがとうございます。
おた
大変参考になりました。。感謝します。
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