このように、項目間にスペースを入れて項目の間隔をあける方法では、頭の高さ(文字列の左端)が微妙にずれて、揃わないことがあります。そのため、文字列の頭が、行ごとにギザギザになってしまいます。
こういうときは、挿入するスペースを半角スペースに変えて微調整することで、何とかごまかしていました。けれども、たとえ半角スペースを使ってごまかしても、正確には端が揃っておらず、微妙なギザギザになったままです。なんかスッキリしない、不全感が自分の中に残ります。「まっ、仕方ねぇかぁ。」と妥協するしかありません。
下の画像をご覧ください。
①は、電話番号やファックス番号等の頭が揃わずギザギザになっています。
これを、ギザギザにしない、きれいに揃える方法があります。
②のように、文字列の頭(左端)を一直線にして、ピタッときれいに揃える方法です。
その方法とは・・・・、
はい、正解は「タブ」 です。
タブ設定をすることで、文字列の頭が、②のように、一直線上にきれいに揃います。
文字列の頭(左端)を揃えるには、「タブキーを使う。」という結論部分は、私も知ってはいました。けど、タブの種類など、具体的な設定の仕方を知らず、
・・・・いえいえ、
これまで覚えようとせず、
スペース挿入でごまかしてきました(←おいおい、覚えろよ。)。
そこで、今回、自分自身の備忘も兼ねて、タブ設定で文字列の頭(端)を揃える方法を記事にしておきます。
【1】 ルーラーの表示
タブ設定には、ルーラーが必要です。ルーラーとは、リボンの下に表示される目盛付きの定規のことです。
もし、ルーラーが出ていないときは、「表示」タブの中にある「ルーラー」の項目をクリックして、表示させておきましょう。
【2】 タブの種類
タブには、いくつか種類があります。
左揃えタブ、 中央揃えタブ、 右揃えタブ
小数点揃えタブ、 縦棒タブ
と、合計5種類あります。それぞれ、文字の揃い方が違います。それぞれ、名前のとおりの揃い方をします。
そして、タブの種類の切り替えには、ルーラーの一番左端の、タブ種類切替えボタン(「タブセレクタ」)を使います。ルーラーの一番左端に、タブセレクタというボタンがあるので、そのボタンをクリックすることで、切り替えができます。ボタンをクリックするたびに、次の画像のように、次々に切り替わります。
このようにボタンのクリックで、タブの種類、つまり文字列の揃え方を変えることができます。
文字列の頭を揃えるとは、つまり「文字列の左端を揃える」ことですから、上記のうちの「左揃え」タブを使います。
L字型マークのタブです。
【3】 タブ設定の手順
それでは、設定手順を解説します。
(1)
まず最初に、タブ設定したい文書を用意します。このとき、項目間にスペースは入れないで文字入力をします。
上の掲示の画像の例では、
「収支係電話」の文字列と「03-1234-5678」の文字列の間にはスペースは入れないでおきます。
ついついスペースを入れたくなるところを、ぐっと我慢です。
収支係電話03-1234-5678
営繕課FAX03-5678-1234
収支係長メールgoosyun@outlook.jp
このように、空白を入れず、詰めて入力します。営繕課FAX03-5678-1234
収支係長メールgoosyun@outlook.jp
(2)
次に、タブ揃えしたい範囲を選択します。この範囲選択は、行単位で選択するので、マウスポインターを文書左側の外余白のところに持ってきて、ズリズリと下方向にドラッグすると、簡単に選択できます。
上の掲示の画像の例では、
電話番号の行から、メールアドレスの行までの3行を選択します。
(3)
さらに、ルーラー上で、文字を揃えたい位置をクリックします。すると、そのクリックした位置に印が付きます。この印が、「タブマーカー」です。
「左揃えタブ」を選択した上で、ルーラー上で左揃えしたい位置をクリックすると、そこにL字型タブマーカーが表示されます。この位置は、後から自由にずらすことができるので、大まかな目加減でのクリックで大丈夫です。
ルーラー上にタブマーカーを付けることができたら、文書内のどこか適当なところをクリックすることで、(2)の範囲選択を解除しておきます。
(4)
最後に、キーボード上の[Tab]キーを次々に押していくことで、項目の間隔を整えます。
頭となる文字のところにカーソルを置き、キーボードの[Tab]キーを1回ポンッと押します。
上記画像の例では、1行目文字列中の「03-1234-5678」の頭
(つまり、「収支係電話」と「03-1234-5678」の間)
にカーソルを置いて、[Tab]キーを.押します。
すると、「左揃えタブ」を設定した位置まで文字が動きます。
順次、位置を整えたい1行目から3行目まで繰り返します。
このようにして、[Tab]キーを使って間隔をあけていくことで、それぞれの文字列がタブを設定した位置にきれいに揃ってくれるというわけです。
【4】 タブ種類の使い分け
上記【2】のとおり、タブは計5種類あって、それぞれに文字の揃い方が違っています。
けれども、設定手順は、すべてに共通です。
【3】で解説した「左揃え」タブ設定と同様の手順で、それぞれの設定ができます。さらに、1行内に複数のタブを設定できるし、1行内に種類の異なるタブを設定できます。ぜひ、試してみてください。
【5】 結論
Word文書の文字揃えに、スペース使用は止めて、タブ設定を使いましょう。
それでは、また次の記事で
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