RPGやSRPGにおける、新たなシステムの追加案を考えてみた。その名も「THE・縛りシステム」である。
難易度を問わず、面白いゲームを幾度もプレイすることは、愛好家の間で慣例と言える。中には、"やり込み"といって、所謂"縛りプレイ"を楽しむ者までいる。
やり込みは、読んで字の如く、そのゲームを何度もプレイすること、或いはひたすらプレイすることを指す。たとえば、PS2版ドラクエ5でモンスター全種類を全匹集めることなどは、やり込みに含まれる行為だ。
縛りプレイは通称"縛り"とも略される、特に玄人向けのプレイスタイルである。たとえば、先程と同じようにPS2版ドラクエ5を例にあげると、モンスターだけのパーティしか使わない、作戦の命令させろを用いない、回復行為を行わない、などのやり方を指す。これらの場合、先に挙げたものから順に、"モンスター縛り"、"命令縛り"、"回復縛り"とそれぞれ呼ぶことが可能だ。ただし、この呼び方だと、使うのか使わないのかという判断が不可能である。本来は、縛りと冠したことで、その行為を抑制するのか、またはその行為だけと限定するのか、どちらか決まっていたはずだが、残念ながら俄かヌルゲーマーの私は忘却してしまった。
今回紹介する案は、前述の縛りプレイを、広く世の中に浸透させるべくして考えたものだ。実際に縛りプレイを経験した方なら分かると思うが、これは難易度の大幅な底上げの他に、欲求への忍耐力も問われる行為なのだ。
その欲求に関して、仲間を使わずに、主人公1人だけでゲームクリアを目指すという縛りを設けた場合の例をあげよう。ゲームによっては、完全に主人公1人だけの行動が可能なものもあるが、強制的に仲間がパーティメンバーに組み込まれるゲームは多い。難易度が高めのゲームで、その仲間が都合よく優秀な回復役だった場合など、厳しい局面に於いては利用したくなってしまうのだ。こうした欲求に耐えることが、実は縛りプレイを行う上で一番難しいのかもしれない。
上記の理由も相俟って、縛りプレイの敷居は頗る高いと言える。これでは、いくらニコニコ動画内で盛んに行われていても、縛りプレイが一部マニアだけの特権に思われてしまうだろう。
そのような危惧を解消すべくして考えた「THE・縛りシステム」なのである。早速、その詳細を紹介してゆこう。
まず、これは人気ゲームのリメイク作品に組み込むシステムということを理解せねばならない。もし完全な新作にも関わらず組み込んだりすると、ゲーム開発者はとても気恥ずかしい思いに赤面しかねないので注意が必要だ。
そして、一度クリアした後、2周目以降のオマケとして組み込むのが用法として正しい。初めから設定できてしまうと、設定好きの人間が初見で弄り、過激な難易度を苦にクソゲー認定する虞があるためだ。
ゲームのクリアデータがある場合に、タイトル画面に"縛り設定"とでも記載したコマンドを表示させる。これを選択すると、次に初めからプレイする時に何を禁止するか選べるというものだ。あまり細かい要項を組み込む必要は無く、基本的な設定項目だけのほうが、寧ろマニア的にも初心者的にも良いだろう。
私が考えた基本的な設定項目は次の通りである。
「加入するメンバー」・・・存在自体を消すのはイベントの兼ね合い上、非常に面倒な作業になると思うので、設定されている場合だけ、ただ仲間になる処理を省くだけで結構だ。たとえば、"〇〇が加わった"というメッセージが表示されて音楽が流れたのにも関わらず、何故かパーティにいない、酒場にもいない、しかしイベントには参加している、という状態だ。
「攻撃手段」・・・昨今のRPGは、敵に攻撃するだけでも最低3つの選択肢がある。通常攻撃、魔法攻撃、アイテム攻撃だ。ゲームによってはもっと手段が豊富に用意されている場合もあるが、とにかくこの手段を限定してしまおうというものだ。チェックを外した攻撃手段は、ゲーム中に選択することが不可能になると良い。欲を言えば、表示自体を消してしまいたい。
「回復手段」・・・先の攻撃手段と同じく、回復する手立てを限定するための設定項目である。
「初期装備」・・・チェックすると、メンバー全員が初期装備のまま他の装備に変更できなくなるというもの。
「装備無し」・・・チェックすると、メンバー全員が無装備状態で、一切のアイテムが装備出来なくなるというもの。
「装備可能部位」・・・たとえば、"頭"のチェックを外すと、主人公たちは兜や帽子などの頭防具が装備できなくなる。同じように、装備可能部位の数だけ設けるが、キャラ毎に設定できても面倒だと思うので、全キャラ一括の設定で良いと思う。
ここまで書いておいて一応断っておくことがある。私は基本的にレトロゲーマーであるため、PS2時代からのゲームは殆どプレイしたことが無い。それより先の世代のゲームに関しては、どのような物が発売されているのかさえ未知である。それゆえ、このようなシステムが既出であった場合は、笑って許してお金を下さい。たとえ許せなくとも、最低限お金だけは下さい。
以上。
URLはバカ グラインドリーモ
「Oh...yes.yes.yes.yeeees!!!」
…こんなんでオチになったかのぅ