導入期の簡単な曲は、別として
少し進んだピアノの曲には、何カ所か 練習の泣かせどころ 弾けないツボ が、
出てきます。
最初の数小節は、調子よく タッタカタッタカ 進んだのに、 そこに来ると
パタっと止まってしまう。
あるいは、すごく遅いテンポでしか弾けない そこだけ指が転ぶ カッコ悪い演奏になってしまう場所です。
みんなが必ず練習するような定番曲の 泣かせどころ などは、
その曲を宿題に出す前の週に
「じゅんびうんどう」とか「~~のために」 というような 名前を勝手につけて、
部分練習を してから 本題の曲を 練習してもらうことが
あります。

必ず やってもらうのは 「アラベスク」や「バラード」の 16分音符の両手弾き です。
楽譜に直接目印をつけて 課題にすることもあるし
特別に 楽譜を書いて渡すことも。
片手で弾くと 転んでしまうような ブルグミュラーの「アラベスク」のフレーズなどは、
片手ずつ ドレミでしゃべりながら レガートとスタッカート奏
それから、両手でおなじように レガ・スタ
曲の一部分を使って、 プチハノン←私が勝手に命名(指の練習)をするわけです。
アラベスクでは、本来は 片手で ラシドシラ ラシドレミ・・ と弾く所も 両手でユニゾンで
練習させるわけなんです。
片手で弾きにくい所を 両手奏すると 不思議にもう一方の手に助けられて、
動きがよくなったり するからです。
それに、両手で同じメロディを弾くのって、弾きにくいから ゆっくり弾く練習にも
なります。
(逆に、ほんとうのハノンのように 元々両手奏のものは、片手で弾かせると
ぎこちなくて・・・うんとヘタな人に聞こえます。だから、これも、効果的(^_-)
そして、この練習は、発表会に弾く場合でも、
「発表会の朝まで、この右手レガスタ、左手レガスタ 両手レガスタ を
弾くのだよ。そして、本体を弾くのだよ」
と言っています(生徒が 実行してるかどうかは?別として(-_-;)

同じくブルグミュラーの「やさしい花」などは、指使いに気をつけないと、
必ず途中で止まることになる 難しいフレーズがあります。
こういう所ほど 準備運動をたくさんして 難しいところのエキスパートにして
あげたいと思います。(あくまでも私の 希望ですけど・・)
(生徒ちゃん、 がんばってね)
ディズニーランドのパレードも出だしなどは、指づかいも難しいし、ころびやすいので、
たくさん階名読みをして、スラスラ言えるようにしてから、実際に弾かせます。
ここには、載せませんでしたけれど、
「人形のゆめとめざめ」で お人形が夢から さめて ダンスを踊るまえの
ジャジャーン ジャジャーン ジャジャーン ジャジャ~~ン の和音なども、
見ただけで拒否反応をおこす子もいるので、
別にノートなどに大きな玉の音符で書いて
それに生徒自身に ドレミをふってもらい 黒鍵の音にも 色をつけるなどして、
その部分だけ 弾けるようにしたり も、 します。
こういう準備の段階のときは、「自力でやるなら、ドレミをふっても
いいよ」という事にしています。
何もしないで、
「わかんな~~い」というよりは、よほど良いかと思うからです。
さあ、準備万端 また 一週間のはじまりです~~
(このまえ、生徒と給食の話をしていたら 「きょうは、バンカン というデザートを
食べた」と言ってましたが・・・それって何?)