坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

自分のことばで

2013-11-14 | 伝えたいこと



去年の夏にちょっと足を痛めて、長時間の立ちっぱなしや、歩き回ることに
自信がなくった時がありました。

病院通いではあまり良くなりませんでしたが、
靴の大半を買い換えたことで、かなり良くなり、

最近は30分で終わるスポーツクラブに行っています。
なかなか定期的に行かれないのですが、今の私にはとても効果的で
気に入ってます。


そのクラブでのひとこま・・・・ちょっと人数の少ない午後

テーブルで、新入りかな、と思われるインストラクターと、経験者のインストラクターが
座って面談の練習してました。

若いひと・・・・体験に来た人に答える問答集を暗記していて、よどみなく説明しています。

経験者のほうのひと・・・・体験に来たお客様になって、質問しています。

「なるほど・・・私が 入会するのに説明を受けた時とほぼ同じ受け答えをしてるわー。
こうやって練習するんだね。。。」

と、耳をそばだてて聞いてました(^^)


話は、飛びますが。。。。

大きなファストフードや、カフェなどに言ったときの 注文コーナーでの受け答え、
これも、判で押したように 全く同じ受け答えをされます。

超有名店ほど マニュアルがすごくキチンとしている、とわかります。

で、お客様が、小さな小学生で、あろうと、全く同じ受け答えしかしません。

もちろん!小学生だって、大事なお客様です。失礼のないよう礼儀正しい受け答えを
しなくてはいけませんよね。

でも、そこに、たとえ、文章は全く同じであっても
可愛い小さな子供に対するニュアンスが生まれないのかな。。。って
いつも思って聞いてます。

でも、聞こえてくるのは、抑揚のない 無味乾燥なマニュアル通りの
受け答え


うーん、そうですよね。

言われた通りの事しか 話してはいけない、という指導をしないと


若いバイトさんは、「どこまでが、かもしだしてよい愛情なのか。」

「軽くあつかっているように取られる言い方なのか。」

判断できないものね。



こんな事にこだわっている私の方が常識のない変なおばあさんなのでしょうね???

でもさ、書いてる文章を読むだけ、であっても、相手に対する何かを
かもしだせる大人になって欲しいよね。




このような特殊な場合でなかったら

若い人でも、若くなくても

ちゃんと自分で考えた言い方で 、モネマネではない自分の言葉で
人と接することができるような人でありたいなあ、

まわりのみんな(ピアノを習いに来ている生徒たちにも)
そういう人になってほしいな、と思います。


だれもが、話の上手な人であるわけはないし

何かキツイことを言われたり

答えに詰まるような質問を受けたりしたら

しどろもどろになって、何を言ったんだかわからなくなる。。。

そういう事があったっていいんです。


ピアノの先生だって、いつもピアノの隣で
口八丁手八丁 生徒を上手に のせてしまう先生もいるでしょう。


でも、口べたで あまりお話は得意じゃないけれど、たくさんの愛情をもって
ピアノの隣に 座っていてくれる先生  そういう人だってたくさんいます。


人と人とのふれあいというのは、とても難しいことで

その難しいことをしながら、さらに、物事を教える先生という仕事は
何倍にも難しい仕事なのですけれど

書物をたくさん読んで研究するのも、勿論大切だけれど

そのあとは、その何十倍も自分で考えて 自分で経験した自分の言葉で
話すことができる人が「大人」だなあと思います。


なんでも、かんでも マニュアルがいっぱい出来ている世の中なので。
それがないと、どうして良いのかわからない! という人を育ててはいけない、と
思う今日この頃なのでした。