坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

一日一回

2014-01-30 | レッスン室から
時々、

「一日、一回だけていねいに!」という宿題の出し方をします。
(もちろん、全部の宿題を 一日一回だけ弾いていれば良い、って
言うわけじゃあ、ありませんよ)


何週も続けて、同じ箇所の音間違いをしていた生徒が

ようやく今週は、最初の一回から正しい音で弾けた!ような場合

間違った音で弾いていた期間が長いわけだから・・・
今、○をあげたら、また、以前の習慣で間違い音に戻ってはしまわないかな?
と、思うので。



音の玉はちゃんと弾いているけれど、

あとひといき、何か想像力を働かせて、
体温のある曲に仕上がるのではないかな?と、
思うとき。

特にこういう時は、もう弾けているわけなので、
おうちで、何回も何回も雑に弾いてほしくないので、

「一日一回 ていねいに」   となるわけです。



例外もあるけれど、子供たちは、弾けるようになったら、
チャッチャカ、チャッチャカ、速弾きするのが得意
(そりゃ、脈拍数も速いんだから、自然の摂理だね)

でもね、それは、音楽じゃないよ。

その音楽にふさわしいテンポで弾こう。

速いテンポの曲でも、急がないで、
速く弾く、のと、落ち着きなく汚い音で、チャッチャカ弾くのでは大違いです。


と言うことを、わかって欲しいので、

「一日一回 限定~」   となるわけです。


よく生徒には、こう例えて、話します。

「音楽室のピアノや、教室に置いてあるオルガン(電子ピアノ)を
ピアノを習ってる人で、競うように遊び弾きするで事あるでしょ?

アラベスクや、バラードや、貴婦人の乗馬や、エリーゼのために、を
猛烈に 速く 雑に弾いて、遊ぶでしょ?」

「あれは、遊びだから、いいんだよ。
たくさん楽しんで遊びなさいね」

「でも、おうちの練習や、先生の所では、あれはダメ~~!!
よーく考えて、色々な事を思って、弾こうね」

さあて、今日も、一日一回 ていねいに、って、自分で
楽譜に書いた人~??!!

そういう風に弾けているかな?