レデューサー装着でピントが出ず、
ドブのトラスを3cmほど縮めて対応しましたが、
光束が斜鏡からどのくらいはズレているのか、
どのくらいの影響があるか気になったので、
CADで検証してみました。
フォーサーズの画角の場合(レデューサーなし)
フォーサーズの画角の場合(レデューサーなし、拡大)
斜鏡は短径70mm、長径100mmなのですが、標準位置でも
フォーサーズサイズのセンサー画角(長辺17.3mm)の端は
斜鏡から一部外れています。
標準位置のセンサーの対角の端での光束の状態が図の赤いハッチング
部分になります。たぶん。(斜鏡が黄色線)
これを見ると標準位置での斜鏡にあたる光束の面積は
光束全体の88.45%、30mm短縮した方は82.37%に減ります。
ただし、これは17.3mm正方状態での話です。
赤道儀では東側上前提でセンサーが写鏡の短辺、長辺に対して
0°か90°にしかしないので、長方径での検討ができますが、
DOBの場合経緯台なので、向ける方角によりいろいろとなるためダメです。
このため、正方形での検討にしました。
実際は長方形のセンサーなのでこれよりはもう少しましだとは思います。
で、レデューサーを入れるとどうなるか
という話ですが、
レデューサーを入れた場合、焦点距離を縮めた図で描くと、
現在の斜鏡位置より主鏡側に焦点が来てしまうので、
焦点距離はそのままでフォーサーズの画角を0.73で割った
23.6mmにして検証してみました。
フォーサーズの画角/0.73の場合(レデューサー有、拡大)
こちらも標準位置の画角隅で光束の面積は斜鏡の81.90%、
30mm短縮すると76.43%と5.5%ほど減少します。
この5.5%をどう見るかですが、さらに改善するには斜鏡を大きくする
しかないので、5%程度であればとりあえずはこんなものかなと思って
しばらくはこれで使うことにしようと思います。
そうは言っても、一応斜鏡をサイズアップする場合どのくらいの
サイズが必要か検証してみました。
斜鏡サイズ検討(レデューサーあり、30mm短縮位置)
検討の結果
・フォーサーズの場合:短径88.13 長径125.76
・APS-Cの場合 :短径94.61 長径134.93
であればレデューサーつけても光束を画角隅まで100%使える
ということがわかりました。
ということで斜鏡を大きくすることを別途検討したいと思いますが、
斜鏡は大きくなると急に高くなるみたいなのでちょっと調べてみました。
Orion:短径90mm、長径 127mmが45,650円
短径100mm、長径 141mmが54450円
カサイ:短径88mm、長径 125mmが18,000円
短径104mm,長径 147mmが32,000円
買うなら笠井さんの方かなあ・・・
将来のことを考えてAPS-C対応サイズに
するかどうか迷うところです・・・。
で、ついでに斜鏡のオフセット量も標準位置+光軸中心で見てみました。
長形100mmを光束が均等になる位置に持ってくると、
55.07-44.93で10.14mmとなりました。
たしかDOBについている斜鏡は7mmオフセットだったはずなのですが、
計算と合いません・・・・???なんでだろう。
あと標準位置+レデューサーなしで光束が100%入る範囲を見てみました。
センサー面で中央から±3.91mm → 7.82mmでした。
まあ、DOBはもともと眼視用なのでこんなものでしょうね。