今日は、心理学の「傍観者効果」について。
「傍観者効果」というのは、ある事件や事故において「目撃者」は多いのに、なぜか警察に通報したり、怪我人を救助する、といった援助的な行動を起こさない傾向にある、という心理状態。
この「傍観者効果」という心理状態が提唱された背景には、アメリカのニューヨーク州クイーンズで起きた「キティ・ジェノビーズ事件」が発端なのだそう。
当時28歳だったキティ・ジェノビーズは事件のあった日の深夜、自宅に帰る途中、暴行され殺害される。
帰宅途中、突然襲われたキティ・ジェノビーズは大きな悲鳴を上げて、周りに助けを求めたが誰も助けに出ることもなく、警察に通報する者もいなかった。
その後の警察の取り調べで、悲鳴を聞いたなど約38人の目撃者がいたことが分かった。
「目撃者がいるのに誰も通報しなかった」ということで事件が大きく報じられ、事件に関心を持った心理学者のビブ・ラタネと、ジョン・ダーリーは心理学実験を行った。
その結果、自分一人でいるときよりも周囲に人が多くなると「自発的に行動を起こさなくなる傾向がある」という実験結果が出た。
・事態の誤認 周囲の人々が積極的な行動をしないので、「緊急性が低いもの」と判断される恐れがある。
・責任の分散 周囲に人が多い場合、「誰かが通報するだろう」と思い、放置してしまう。
・評価の懸念 自発的に行動を起こした結果、さらに状況が悪くなった場合に批判される恐れがある。
この心理状態は事件・事故に限らず、いじめ問題にも、当てはまります。
いじめ事件のときなどは、イジメられている子を助けようとすると、自分がイジメのターゲットになるのを恐れて、見て見ぬふりをする…というのは、よくある話。
それにしても目撃者の多いことが、逆に「援助行動」を行いにくくしている…というのは、皮肉ですね…。
見て見ぬふりの心理? 「傍観者効果」とは?
傍観者の定義
いじめ、暴行…集団心理が危険な結果を招くわけ
「傍観者効果」というのは、ある事件や事故において「目撃者」は多いのに、なぜか警察に通報したり、怪我人を救助する、といった援助的な行動を起こさない傾向にある、という心理状態。
この「傍観者効果」という心理状態が提唱された背景には、アメリカのニューヨーク州クイーンズで起きた「キティ・ジェノビーズ事件」が発端なのだそう。
当時28歳だったキティ・ジェノビーズは事件のあった日の深夜、自宅に帰る途中、暴行され殺害される。
帰宅途中、突然襲われたキティ・ジェノビーズは大きな悲鳴を上げて、周りに助けを求めたが誰も助けに出ることもなく、警察に通報する者もいなかった。
その後の警察の取り調べで、悲鳴を聞いたなど約38人の目撃者がいたことが分かった。
「目撃者がいるのに誰も通報しなかった」ということで事件が大きく報じられ、事件に関心を持った心理学者のビブ・ラタネと、ジョン・ダーリーは心理学実験を行った。
その結果、自分一人でいるときよりも周囲に人が多くなると「自発的に行動を起こさなくなる傾向がある」という実験結果が出た。
・事態の誤認 周囲の人々が積極的な行動をしないので、「緊急性が低いもの」と判断される恐れがある。
・責任の分散 周囲に人が多い場合、「誰かが通報するだろう」と思い、放置してしまう。
・評価の懸念 自発的に行動を起こした結果、さらに状況が悪くなった場合に批判される恐れがある。
この心理状態は事件・事故に限らず、いじめ問題にも、当てはまります。
いじめ事件のときなどは、イジメられている子を助けようとすると、自分がイジメのターゲットになるのを恐れて、見て見ぬふりをする…というのは、よくある話。
それにしても目撃者の多いことが、逆に「援助行動」を行いにくくしている…というのは、皮肉ですね…。
見て見ぬふりの心理? 「傍観者効果」とは?
傍観者の定義
いじめ、暴行…集団心理が危険な結果を招くわけ