豊前善三つれづれ日記

　(　Vol 2357 ) 日本ライフラインは　企業の対応に頼っている　政府の指導力は　経団連との癒着によって　皆無に等しい　この災害の経験を活かし　最大限のハードルを設けた　技術を過信しない　災害対策を考える姿勢に変えてほしいものである

災害から　どうライフラインの確保するか

その基準は　企業寄りの基準にしている

企業の利益優先の基準で　国民の生活保障への軽視


北海道の全道停電は　企業による基準の甘さ　政府の企業よりの基準　により　生じた

福島原発事故も　企業の利潤追求重視による　基準の甘さ　政府の企業よりの基準のより生じた


災害後の　政府の対応は　企業の災害対策に頼らざるを得ない状態


この状態になぜ　陥っているのか

そこには　政府の　災害対策の姿勢にある


国民の生活を守る　という　最低限の　考え方が軽視されている


経済優先が　唯一　国民の生活を守る　という　神話的な思考


これが　災害対策の　基準を甘くしている


日本では　全道停電　大規模広域停電　ブラックアウト　はあり得ない　という　過信

日本の送電技術への過信

絶対あり得ない　という　過信が　甘い基準を生んでいる


北海道の発電送電設備は　どうだったのか

技術への過信が　招いている

石炭燃料に頼る　石炭火力発電所　の割合が多く　これには　出力調整ができない　という欠点がある

その中で　北海道電力の　最新の火力発電所が　停止をしたことによって　電力の需要と供給のバランスがとれなくなり　全道停電　ブラックアウト　が生じてしまった

これは　企業の　電力の安定供給　対策への甘さである

供給と災害は　切っても切り離せない　ものである


供給に重視し過ぎた　技術の過信　が招いた　ともいえる



日本の災害対策はどうなっているのか　と疑う

原発事故後の　日本の災害対策基準は　どうなのか

原発の安全は　幾重にも防護をして守られる

その　防護には　５つの安全基準があるという

第一段階　異常発生の防止
第二段階　異常の拡大の防止
第三段階　事故時の影響の緩和
第四段階　シビアアクシデント対応
第五段階　サイト外の緊急時の対応

フランスでは　第五段階までの多重防護をしているが　

日本は　２０１１年まで　第三段階までであった

そこには　第三段階までで　シビアアクシデントとは生じないという　甘い考えがあった

しかし　福島原発事故で　その考え方は否定されてしまった

その後　第四段階に上げた


なぜ　第五段階まで上げないのか　疑問が湧く

そこには　被災者への　企業の補償責任　国に補償責任が　絡んでくる　からではないか


このように　責任の軽減　という姿勢が　災害対策の甘さを生んでいる


今回の　北海道全道停電は　人為的なことで生じた　ともいえるのではないか


政府　企業　は　今回の北海道における　災害対策の経験から　技術を過信せず　最大限のハードルを設けた　災害対策の考えをもってほしいものである