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えっマジ!?犬もお伊勢参り 怪力留め女と旅籠 あっぱれな新幹線/中級編

2016-11-13 23:35:00 | 



両国 江戸東京博物館にて展示

江戸時代中期の旅ブームの火付け役の浮世絵。
今回の表紙は浮世絵の工程を描いたもの。
わざと女の職人だけで描かれてる珍しい浮世絵デス。

旅ブームは歌川広重から始まり、
葛飾北斎や十辺舎一九などの美しい色彩の浮世絵が出回り、
更に庶民の夢に拍車をかけた。

なんとも微笑ましい実話が浮世絵に残っていた。。
それが、、<犬のお伊勢参り>

◇犬のお伊勢参り~~🎵◇

東海道五十三次の四日市で鳥居の前のお参り犬シロ(仮名)
↓前回のプチ中級編の帯表紙の拡大判


四国・阿波徳島の庄屋の飼い犬が、
ご主人の夢の中で「お伊勢参りしたい」と訴えたと。。
シロの首に三百文(9千円ほど)を入れた布を巻き、
伊勢参りへ行かせた。

犬が一匹、伊勢参りの行列に入ると…
たちまち見知らぬ人々に可愛がられ、無事お札を付けて帰ってきた。

お伊勢参りのシロの姿はあまりにも珍しく、感激した人々。
思わず、シロの首の袋に一文二文とお金を入れてしまう。
最後は、お金が重くて歩けないシロ…
嘘みたいな話だが、、
親切な見知らぬ旅人が、シロの代わりにお金を庄屋に届けた。

その金額は三千文以上(9万円)に。
浮世絵に描かれるほどの逸話になったと云う。


◇宿場町 留め女に狙われたら最後だよ~◇


東海道は海に沿って伸びている街道。
それはそれは風光明媚な眺めだった。

江戸から伊勢まで順調に行って二週間。
大抵の場合は川留めや天候不順で一か月はかかった。


これが旅籠の留め女に捕まった旅人。
留め女の怪力に凄い形相の旅人WWW
↓前々回の初級編の帯表紙の拡大版


宿の決まっていない客を強引に宿へ引き込む。
怪力の女が二人、ないし三人。
旅人の両腕を二人の女がガッチリ掴む。
とどめに三人目の女が、腰をタックル。
旅人の荷物を宿に投げ込み、あとは旅人を押し込んで完了…

ここまで力づくでやられると、旅人は諦めてそこに泊まる。

団体客の場合は、一番体力のない人が留め女のターゲットに。
ここまでやられても、誰も怒ったりはせず、、
「しょうがない・・・ここに泊まるかぁ~」となる。


大抵は飯盛り女のいる本旅籠。
これは男性客へサービスをする女性がいる。
サービスの度合いもかなり風俗嬢ぽっい。

飯盛り女がいないのが平旅籠。
吞む・打つ・買うが出来ない宿。
女性が安心して泊まれるのが特徴。
一泊180~200文(5千~6千円)

食事も布団もないのが木賃宿。
食事の基本は炊事。。
布団はレンタル料を払う。

主に商売人や行商などが節約のために使う宿で、
炊事の時に使う薪が宿代になる。

但し、どの宿も相部屋が決まり。
盗まれたりなどがあるため、貴重品は身体につけて寝る。

長閑でのんびりした旅だが、健康で足腰が強くないと行けない。
若く、健康なうちに行っておこう!というのがお伊勢参りだった。

だが現代はココが大きく違った。。。。


◇あっぱれな新幹線!要介護5でも行ける◇

先日、朝日新聞で<コータリンは要介護5>のコラムに驚いた。


TVでよくお見掛けしてた神足裕司氏。
2011年くも膜下出血で倒れ、その後療養生活。
要介護5という重い障害を負うことに。

神足氏がどうしても京都に行きたい!と希望。
最初は誰もが無謀と思った。
が、、
新幹線が叶えてくれた。

新幹線の11号車には車椅子が固定出来る座席や、
広い空間のトイレ・多目的室がある。

長く座っていられない人や授乳する人のためのベットがある。
二人掛けの椅子がベットになっているが、追加料金は無し。
事前予約さえすれば、要介護でも新幹線に乗って旅に行けるのだ。

神足氏は家族の助けを借りて、念願の京都に。
宿泊はバリアフリールームで、しかも格安パックで実現。

このコラムを読むまでは、全く知らなかった情報。
ふと頭をよぎったのが、要介護3の母の事。
今まで諦めていた事が、可能になると知った記事だった。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小豆ママ)
2016-11-14 08:57:55
3部作のお話、興味深く拝見させていただきました。
最後のお話・・
諦めなければ希望が叶う・・と思えるお話でした。
お母さまのご希望が叶うといいですね。
私も・・ 自分の父の希望が叶うように
少しずつですが手助けしています・・
返信する
Unknown (わんずまま)
2016-11-14 09:54:05
いつも楽しく拝見しています。

日本人は昔から旅が大好きだったんですね。DNAなんでしょうか・・・

現代では病気や障がいで一人では旅ができない方にはとてもいい時代で、確か京都にはそういう方専門の旅行業者もあります。体調・状態や廻りたいところの希望を聞き、綿密なプランをたてて案内してくれます。バリアフリーとかトイレの場所も完ぺきにチェックしてくれて、いろんなことを我慢することなく旅行が楽しめるようです。
もちろん海外も行けます。主治医の診断書を持って、あらかじめ航空会社とホテルに状態の連絡をしておけば、何か起こっても迅速に対応してもらえるようです。

多くの方が思い残すことのない人生を送ってほしいですね。
返信する
Unknown (一炊の夢)
2016-11-16 19:44:40
「昭和3年5月1日 伊勢参宮 同行・氏名***」と記さ
れた木札が氏神様に納められている。
当時は、東北本線が既に開通していたから、容易と思え
るが、江戸時代は当地「みちのく・伊達様・仙台」からの
御伊勢様参りはどうだったのだろうか・・・・

アッ・・・地図には仙臺は有るが道(奥州街道)が無い
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