脊髄損傷で県立医療センターに入院したのは2021/09/07。
二週間の絶対安静の後に手術。
しばらくはベッドで食事を摂っていましたが
やがて車椅子で食堂に移動。
頸髄の3・4・5番損傷なので四肢は完全に麻痺。
首にはハードなカラーを巻かれ
移動用の車椅子は背もたれが高くリクライニングできるタイプ。
ベッドから車椅子への移乗は看護師さん4人がかり。
大きめのバスタオルを体の下に敷いて
四隅を看護師さんが吊り上げての移乗でした。
食事は全介護ですので車椅子の上で口を開いているだけ。
十数名似たような患者がいて
世話する看護師さん介護士さんは3名ほどでした。
10月下旬まで寝たきりの状態が続き、
治療の必要がないと診断されて
リハビリ専門の病院に転院。
首のカラーもハードからソフトに。
小山田記念温泉病院に転院したのは
秋晴れの良い日でした。
車椅子はごく普通の自走式タイプに。
四肢は相変わらず不自由ですが
足は少しだけ動くようになっていました。
車椅子で移動するときはハンドリムが使えないので
足で地面を蹴るようにしていました。
手術した医師は家族と私に向かって
「生涯寝たきりを覚悟してください。
頑張ってリハビリして車椅子が使えるようになればいいですね」
転移した病院で180日間入院。
毎日3時間のリハビリ。
立つこともできないので
ベッドの前で立つ訓練から始めました。
180日間の入院を終え退院するときには
曲がりなりに自分の足で歩けるまで回復。
2012年4月に退院したのでちょうど10年になります。
週一回の通院リハビリと週二回のデイサービスを続け、
最初の介護認定は要介護5でしたが現在は要支援2。
脇から下の温痛覚は全くありませんが
何とか自分のことは最小限できる生活を送っています。
長く歩くのは辛いので旅行などに行って
車椅子を借りることもあります。
一昨年のアドベンチャーワールド。
去年の夏は伊勢志摩グルメツアーと賢島クルーズ。
秋に西宮神社と神戸港クルーズ。
そして最近では多気ヴィソン。
バスツアーのときはツアー会社が用意してくれますし
観光地の場合は案内所で借りれます。
ところが多気ヴィソンで借りたときは
予約が必要だったみたいで
12時までに返してほしいとのことでした。
家に帰ってしばらくして松阪の娘から電話。
アドベンチャーワールドや
多気ヴィソンに一緒に行っていました。
娘:「車椅子買ってあげようか?」
私:「普段使わないし、借りれば済むことだから要らない」
と断ったのですが、
娘:「そんなに高いものでもなかったから楽天に注文した」
後日届いた車椅子。
手先に力が入らないのでハンドリムのない手押し型タイプ。
折角ですのでありがたく使わせてもらいます(^-^;
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