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バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

スキー事故

2008年02月06日 | 雑記
恐羅漢山での遭難は無事全員が助かりましたが、一方栂池高原スキー場の雪崩事故は、豊橋にある愛知大学の学生2名の尊い命が失われました。愛知大学という名前も初めて知りましたが、文系総合大学として1901年上海にて近衛篤麿らアジア主義者により設立された東亜同文書院が前身の大学で、現在は名古屋市、豊橋市、三好町の3箇所にキャンパスがある大学です。さて今回の事故については引率の講師が立ち入り禁止であった林間コースに入ったことが原因とされていますが、あえて入ったことにはそれなりの理由があったとの報道です。栂池高原スキー場はゴンドラで上まで登ると、急斜面で中・上級者以上でも降りてくるのが大変なコースで、全くの初心者の方は林間コース以外下りるコースがなく、しかもそこは、午前中は閉鎖されていなかったとのことで、上に登るまで閉鎖は知らなかったとのことでした。ここで問題なのは、何故まったくの初心者を上まで連れて行ったのかということで、通常スキーの練習を行うに際し、初心者はまずスキーを担いで、山を少し登り、そこからボーゲンの練習をさせ、安全に曲がる、止まることが出来るようになって初めて、傾斜のなだらかなゲレンデを選び、リフトに乗るものなのです。少し滑れるようになったので、多分彼らは、スキー専門の指導者ではなかったので、上まで連れて行ってやろうという親心が優先した結果が招いた事故だと思いますが講師が二人もいましたので、二手に別れ、初心者の方は下のちびっこゲレンデでも滑っていたらと思います。事故に「もし」はないのですが、安全と思われるスキー場も危険が潜んでいるということを忘れずに特に監督者は注意する必要があります。上田近くのスキー場でも、週末を中心にスキーパトロールの方にお世話になるスキーヤー、スノーボーダーは必ず数人はいます。大半は打撲程度のケガですが、事故原因は追突事故がほとんどとなっています。これを避けるにはスキーをしていて下手な人には近づかないことが一番ですが、初心者は初心者として無理をせず、なだらかな斜面で楽しむことも事故を防ぐ手立てだと思います。また今回の栂池高原での事故は、大学の履修科目としての実習だったようですので、計画の段階で入念なスキー場選定(レベルに応じたスキー場選び)をしなかったのではないかと想像され、直接は雪崩という不可抗力であったにせよ、コーチの判断ミスだけのせいにはせずに、その前段階でのシステムエラーも考慮する必要があると思います。
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