2023/12/5付ブログ記事「坂出市内のバスは期間限定で割引中＝恩恵を受けるための方法は・・・」の続きです。
香川県坂出市は、市内を走る路線バスやデマンド型乗合タクシーにおけるキャッシュレス決済アプリ「TicketQR」の普及に向け大いに力を注いでいます。
https://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/seisaku/kotsu-dx.html
このブログ記事を書いている時点で継続中の「TicketQRをスマホにインストールしバスの乗車時にこれで決済すれば無条件で100円割引」のサービスは、2024/1/27で終了となります。
その翌日の2024/1/28は「スマホのTicketQRアプリを提示するか、坂出市民限定割引プリペイドカードを提示すれば無料乗車可能な日」のラストです。
そして、2024/1/29からは、TicketQRで決済しても坂出市民以外は割引になりません。坂出市民かどうかを判別する方法は、
TicketQRと連携するアプリ「mytap」でマイナンバーカードを読み込むことで、TicketQRアプリ利用者が坂出市民であることを認証可能
となっており、2024/1/9にこの機能がリリースされるとのこと。
なんですが・・・
実は、この対象路線は全てが坂出市内で完結しているわけではありません。
坂出市公共交通マップの25ページの路線図を見ると、島田・岡田線は南半分（概ね高松自動車道以南）が丸亀市内となっています。このエリアはもともと独立した自治体（飯山町・綾歌町）で、坂出市・丸亀市両方とつながりがありましたが、平成の大合併において両町とも丸亀市との合併を選択した結果です。
そして、坂出綾川線は丸亀市内に加え綾川町内も運行していますが、実は坂出綾川線は13ページの時刻表からわかるように下り最終便以外は坂出市内と直通せず、丸亀市内の富熊西沖バス停で島田・岡田線のバスと乗り継ぐ形になっているため、バスは坂出市内を全く走っていません。このほか、坂出市循環バスの西ルートは一部宇多津町内を走り、瀬戸大橋線はもちろん倉敷市児島地区も運行しています。
特に、鉄道駅のない旧飯山町域にとっては島田・岡田線は重要な公共交通機関ですが、坂出市内ではない故に2024/1/29以降は地元民がTicketQRで決済しても割引が適用されず残念な思いもあるかもしれませんね。坂出市が地元自治会あたりにどう説明しているかはわかりませんが・・・
