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西宮市鳴尾浜の「看板に偽りあり」バス停(その1)

西宮市南東部の埋立地・鳴尾浜には、阪神甲子園駅(一部はJR神戸線甲子園口駅)との間に阪神バスの路線バスが運行されており、埋立地内を反時計回りに巡回します。

https://www.hanshin-bus.co.jp/pdf/rosenzu_all.pdf

2023/5/30付ブログ記事「甲子園フェリーの西宮市側の発着場跡地の様子(その3)」で紹介したように工場や物流施設がメインで居住者のいない埋立地ですが、海釣り広場や各種運動施設(兵庫県立総合体育館、鳴尾浜臨海野球場、阪神タイガースの練習場など)が立地することもあり、平日・土休日を問わず昼間でも1時間に4本程度運行があります。

さて、鳴尾浜の南側に「リゾ鳴尾浜」というバス停があります。埋立地の南端の公園「鳴尾浜臨海公園南地区」内にある同名の都市型リゾート施設の最寄りバス停として設置されたものです。

https://www.nishi.or.jp/mobile/youyou_kukan/reso_naruohama/index.html

しかし、「リゾ鳴尾浜」は2020/11/30限りで閉館しました。

http://www.naruohama-park.com/news/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%82%BE%E9%B3%B4%E5%B0%BE%E6%B5%9C%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%812020%E5%B9%B411%E6%9C%88%E6%9C%AB%E6%97%A5/

https://twitter.com/resonaruohama

建物自体は閉鎖されていました(一角を公園の指定管理者が管理事務所として使用)が、芝生広場や海づり広場など周辺の公園部分は開放されており、親子連れで賑わっていました。

「リゾ鳴尾浜」は西宮市と阪神電鉄が主体になった第三セクターが運営する施設で、隣接するゴミ処理場の余熱利用を兼ねてバブル期に立案され、1992年にオープンしました。運営会社は黒字でしたが、それは西宮市の全面支援があってのことで(施設の土地・建物の使用料の免除、施設の補修・更新費用は全て西宮市持ちなど)、コロナ禍でついにこのスキームが破綻して閉鎖となったものです。

https://www.asahi.com/articles/ASNCN71V6NCBPIHB01D.html

施設を管理する西宮市は2021年に民間事業者からの事業提案を募集し、一部の事業者から前向きな回答がありましたが、

https://www.nishi.or.jp/kotsu/kankyo/hanatomidori/koenryokuchi/naruohamatyousa.html

このブログを書いている時点では具体的な動きはありません。2023年3月の西宮市議会で「令和5年度〜令和7年度の間に民間事業者の選定や解体の見通し、約2億円の国庫補助金の返納を確定させる」という方針が決まったとのことですが・・・

https://go2senkyo.com/seijika/183795/posts/609548

民間事業者がやがて「リゾ鳴尾浜」の名称を引き継いで運営を再開する可能性は残されていますが、実現するとしてもまだまだ先の話で、看板に偽りあり状態は当面続くことでしょう。バス停を改称するとすれば「鳴尾浜臨海公園南」あたりが妥当ですが、埋立地の北側にある鳴尾浜臨海野球場周辺もまた「鳴尾浜臨海公園」であり、かえって紛らわしくなるという阪神バス側の判断なのでしょうか?

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