大阪南港と釜山の間には2002年以来韓国のパンスター社によるフェリー航路が運航されています。大阪南港では国際ターミナルに発着し、最寄りのOsakaMetroコスモスクエア駅から無料送迎バスが出ています(2024/9/12付ブログ記事「コスモスクエア駅に万博工事関係者専用バスのバス停登場<後>」参照)。
この航路には、大阪・関西万博に合わせて2025年4月に新造船「パンスターミラクル」が就航することになっており、2024/10/10に釜山市の造船所で進水式が執り行われました。
https://www.panstar.jp/shipbuild/
旅客主体のクルーズフェリーとなるようです。
さて、このブログ記事を書いている時点で就航しているのは「パンスタードリーム」という船で、2002年以来ずっとこの本航路のメインとして活躍してきました。
もともと1997年にブルーハイウェイラインが「さんふらわあ くろしお」として建造し東京~那智勝浦~高知航路に就航させましたが、利用減から航路自体が2001年9月限り廃止となってしまい(2023/5/18付ブログ記事「高知新港に発着していた首都圏航路の大型フェリー」参照)、新造後僅か5年で海外売船の憂き目にあいました。ただ、売却先は幸いにも?韓国で、2002年以降は再び日本の港を発着する航路に就航しています。
そして「パンスターミラクル」就航に伴う引退後の再就職先は既に決定済みです。石垣島と台湾・基隆港を結ぶ貨客フェリー航路が2025年半ばに新設されることになっており、
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=298051
民間が出資する新法人「株式会社商船やいま」がパンスター社から同船を購入する売買契約を2024/11/24付で結びました。船名は「やいま丸」になる予定とのこと。
https://www.y-mainichi.co.jp/news/40871/
https://www.y-mainichi.co.jp/news/41067/
内閣府の離島活性化新規事業として補助金を受けることも決定済みです。