「東播磨道八幡三木ランプ付近の2022/9時点の状況(前)」の続きです。
県道宗佐土山線と県道加古川三田線の交差点です。高架橋の橋脚は北に向けて続いています。
しかし、工場が邪魔をしています。兵庫県のサイトで公開されている「東播磨南北道路の令和3年度投資事業評価調書」によれば、用地進捗率は100%のはずですが・・・
ここにある建物には、日本一のセンサーライトのメーカーと、刃物卸の会社が所在しています(隣接する三木市は刃物が地場産業)。ただ、前者の中心事業所は同じ加古川市内でも全く別の場所にあり、後者の本社は2021年4月に三木市高木に移転しているので、実際には東播磨道が通る予定の部分は兵庫県に売却済みなのかもしれません。
さて、交差点とこの建物の間で、県道宗佐土山線は三木鉄道と交差していました(鉄道側が掘割)。三木鉄道は2008年春に廃止になり、三木市内の廃線跡は「別所ゆめ街道」として整備されていますが、加古川市内区間はレールをはがしただけでそのまま放置されており、東播磨道の工事が本格化するまで下を歩けました。
2022年9月時点では、交差付近は盛り土により跡形もなくなっています。ただ、すぐ東側では、三木鉄道の上を赤い鉄橋で越えていた農業用水路が今も現役です。
丘陵地の東側に回ると、三木市側の「別所ゆめ街道」に続く形で舗装された道路が整備されており、交差点整備完了の暁には自動車で通れるようになりそうです。
しかし、現時点ではだれも通らない(県道側は工事現場のため通行不可)ので、早くも荒れ放題です・・・
一方、加古川市側は、かつての起点の加古川線厄神駅からここまで廃線跡が原形のまま残り(線路および橋梁部分のみ撤去済)、県道の手前まで続きます。ここに踏切があったことも明確にわかります。東播磨道の工事が始まるまでは、三木市側に通り抜けて上記の地点に出られました。