私が中学2年の時、先輩の卒業式の時の話だ
先輩のなかには、いわゆる不良グループがいた。
その不良グループたちが、卒業式でなんとクラッカーを鳴らしたのだ。
そりゃメデタイことだけども、クラッカーを鳴らすとは!
それが自分の卒業式以上に記憶に残っている私って。
不良グループのなかの1人が、自分の住んでいるマンションの下の階に住んでいた。
本格的な不良だった。
私は彼が恐かったけど、どっかカッコいいとも感じていた。
当たり触りなし、裏でコソコソ、部屋でコソコソの不良ではなかった。
堂々と不良していた。
それって、今になって思うと、とても真摯に「存在していること」と向き合っていたんだと思う。
わかりにくい表現になってしまったが、その不良兄ちゃんは歪んではいなかった。
むしろ、社会の歪みを、不良というスタイルで表現していたのかもしれない。
今の若い人たちは、恐ろしいほど窮屈なのかもしれない。
都会では、上の世代よりも、若い世代に自殺者が多いとの記事をちょっと前に見た。
自殺するか、卒業式でクラッカーを鳴らすかの、二択にもし迫られたら、
クラッカーを鳴らすだろう。
そんな二択ないけどね、もしあったらの話ね。
不良は表現してるからまだいい、1番危険なのは表現をしない奴だと思う。
さすがに卒業式でクラッカーは、やり過ぎだと思うけど、そんなことを思った。