右手が利き手です。
一時期、大学生ぐらいの時、左利きに憧れて、字を左利きで書いたり、箸を左手で持ったりしていました。
右手は利き手ということもあり、自信がありました。
しかし左手は逆で全く不器用で自信がありませんでした。
左手で鉛筆を握り、絵を描くと、もちろん大変無様な絵なんですが、なんともいえない雰囲気が出るのです。
面白い本や映画をあれこれ探す前に、左手を鍛えれば、同じ本や映画も違って見えるのかな?と思ったのが左利きに憧れるきっかけです。
一週間左手だけで生活し、学校に行くといつも違って感じられるのです。
しかし左手がそれなりに、なんとか使えるようになってくると、前とは違ってきた現実の恐い部分もさらに見えるようになりました。
それは中途半端な左利きだと、とても乗り越えられないものでした。
やはり私は右利きなんだと再認識して、左手に憧れることは生活上ストップしました。
きっと、右手は自信を持ちすぎて、左は自信を持たな過ぎているんだと思います。
アンバランスですが気づくのが遅すぎたようです。
たま~に右利きのギターを左利きのような感じで弾きます。
慣れないので、チューリップなどを単発のメロディー弾きですが..
たどたどしい不恰好な感じなんだけど、なんとも味があるんです。
弾いた後も、いつもとは明らかに違います。
違うということは変化であり、右利きという枠のなかで小さな変化しか作り出せない私にとって、
左利きの型でギターを弾くことは、なんというか、車の後進バックで高速をスっ飛ばしているような激しい変化を感じられるんです。