夏休みもそろそろ終盤になり、本校にもさまざまな方が体験入学に来てくれています。
今回は
「小笠原諸島」から参加してくれたS君です。
北海道に到着した時にはあいにくの雨でしたが、早速騎乗の体験から
まずは2年生に付き添ってもらい、装鞍所で手入れを体験
初めて馬を引いてきたり、馬に接していきます
馬を引いて歩くことも、馬の体に触れることもまったく経験の無いS君も、先輩に指導してもらいながら、一つ一つ経験していきます。
馬の蹄の裏を見るのも初めてで、おっかなびっくり、でもこんな風になっているんだと新しい発見
馬装(馬に乗る準備)が出来たらそのまま馬を運動場へと連れて行きます
まずは先輩が乗っている様子を見ながら先生からアドバイスをいただいています
さて、その後は・・・
S君の番です
なかなかいい姿勢で騎乗していました
乗り終わったら、しっかりと馬に水をあげて、手入れをして、残りの作業も先輩と一緒に行っていました
翌日は・・・
朝の厩舎作業を先輩方と一緒に頑張っていましたよ
そして学校での作業を体験し終わったら・・・
北海道での体験入学のひそかな楽しみ
「社台スタリオンステーション」での種牡馬見学
時間が合えば、種牡馬たちが放牧されている様子を見ることが出来ます
1枚目はディープインパクト
今回はそのほかにも多くの種牡馬たちを見ることが出来ました
将来はみんながこのような馬たちを、調教して育てて欲しいなと思います
学校での様子をスライドショーで公開中!
http://www.youtube.com/watch?v=RDbKAHUYyF0&feature=related
誘導馬騎乗の様子や、普段のレッスンの様子も一緒にUPしてあります。
今年は新1年生の中に一人、難聴者がいます
Kさんは聴力が弱く、補聴器をつけて、ようやく聞こえる程度ですが、馬のお世話をする仕事に就きたいと、本校への入学を決め、本州から北海道へと渡ってきました
Kさんは指導者の唇の動き、身振りを見ながらレッスンの内容を察知し、毎日騎乗を行っています
もちろんレッスンでわからないこと、指導者も伝わっていないと感じたことは日々、交換ノートを使いながら技術の上達を目指しています
私たち健常者と呼ばれている人たちでも、馬に乗ることは大変なことも多いですが、Kさんは弱音を吐くこと無く、毎日元気に頑張っています
それどころか、馬に乗っている時間が一番楽しいとまで話しているくらいです
私たちが見ていて、危ないと思うこともありますが、しっかりとそれを察知し、対応してくれているので、指導者も時々、聞こえづらいことを忘れてしまうこともあるくらいです
そんなKさんからメッセージ
「私は重度の感音性難聴です。補聴器をはずすと、音は全く聞き取れません。
高校までは聾学校にいて、周囲はみんな聴覚障害者の世界にいて、健常者とのふれあいはほとんどありませんでした。
発音も下手で、こんな私が健常者の世界に踏み入れることが出来るのかとても不安でした。
しかし、聾学校の先輩方も、健常者の方々と一緒に頑張っているということを聞き、馬が好き、馬のお世話をする仕事をしてみたいという気持ちが強かった私は、この学校に行くことを決めました。
今はとても大変だけど、毎日がとても楽しいです。
今度は私が聴覚障害を持っていても、頑張ればやっていけると言うことを、同じように聴覚障害を持っているみんなに伝えていけるように頑張っていきたいと思います。」
本校のある、日高町は今回の東日本大震災と、福島原発の事故により避難をすることになった
福島県南相馬市の馬を受け入れることとしていました。
昨日、福島県で馬を積み込み、本日午前中に北海道に到着しました。
日高町長はじめ、役場の方々、多くの報道陣に囲まれながら牧場へ到着した
「オリンピッククラブ」の馬運車
今回の輸送には、宝馬グラウンドさんが協力してくれており、昨年北海道でスタッフとして活躍してくれていたY先生も同行してきています。
馬を下ろした直後にまずは放射線量の検査を行ってから、厩舎へと馬を搬入していきました。
馬を下ろした後には馬運車のなかのボロや車内の放射線量、運転手の放射線量も測っていました。
いずれも放射線量はこのあたり一帯に普通にある量と大して変わりなく、問題の無い数値でした。
先日学校の近くの牧場で火災が発生しました
普段から牧場では乾草や麦稈を使っているので火気の取り扱いはとても慎重で、火事などはめったに起こらないのですが、本当にびっくり事件でした。
火事の原因はまだはっきりしていませんが、漏電や、タバコの火の不始末が原因として考えられると思います。
夜中の火災だったため、その厩舎にいた馬は避難が遅れ、すべて亡くなってしまったそうです
そんな中、本校の学生はいち早く実習地に駆けつけ、馬の避難をさせたり、火の子が飛んできて引火しないように、バケツに水を溜めたりと行動してくれていました。
滅多にあることではないし、出来るのであれば、そういった被害には遭いたくないもの。
それでも冷静に、かつ迅速に行動してくれた学生たちからは、本当に馬が好きなんだという気持ちを感じることが出来ましたし、その機転の速さに感激しました。
今回のようなことが今後も学校で起こらないように細心の注意を払いながら、日々の作業の中でも自分たちが予防できることをしっかりと実践していきたいと思っております。
1年生も北海道で過ごす初めての夏休みになりました。
想像以上に夏の北海道の日差しはきつく、みんないい感じに日焼けしてきています。
F君
Kさん
M君
この期間にも更なる上達をめざし、2年生の騎乗の様子を見たりしながら1日の作業も行っていきます。
人数が少なくなる分、負担も大きくなりますが、自分に得られるものも大きくなっていくことと思います。
現在学生は夏休み期間中ですが、交代で馬の世話をしながら毎日の騎乗練習も頑張っています。
2年生
先日研修を終えた2名ももう一度基本に戻り、乗馬の練習を行っております。
これから研修に行く研修も一緒に乗馬練習を行いながら更なる技術アップを目指していきます。
M君 S君 K君 T君 K君 W君
5月から日高町のベーシカル・コーチング・スクールで研修をしていた学生が研修の締めにということで、バーベキューをしてくれました。
この3ヶ月ですっかり牧場のスタッフの方々にも仲良くしていただき、充実した研修を送れたようです。
最後には社長さんから
「この3ヶ月間よく頑張った。これからの成長を楽しみにしているよ。」とありがたいコメントを頂戴しました。