感想を書くには少し時間が経ってしまったけれど、先週の土曜にメガチカさんのリーディング第3弾『ワーニャ伯父さん』を観に行った。
それからこの戯曲が読みたくなり、近所の本屋を4軒、古本屋を2軒回ってやっと探すことができた。やはり、あまり買う人がいないんだろう。
とてもいい公演だった。
何より役者が良かった。
そして、完成度が高いというか、ちゃんとリーディングを作品として楽しむことができた。
前回と前々回もリーディングを楽しんだのだが、観終わった後に、「この戯曲の上演を観てみたい」と思ってしまった。
上演を前提として書かれている戯曲が立体化された舞台にかなうのか?という疑問が消しきれなかったのである。
だが、今回はこれでいい、と素直に感じた。
それは役者の力によるところも演出の力によるところもあると思う。
そしてもちろん戯曲の力によるところも大きいと思った。
100年前の人達も、やってることや考えていることはそこまで変わらない。時代や風土に影響されたところはあったとしても。
1歩間違うと昼ドラのような設定に普遍性を感じた。名作といわれる由縁なのか。
とりあえず、カットされた部分も気になって、今は戯曲を詠み進めているところ。
この作品を観なければ、チェーホフを読もうとは今の私は思わなかっただろう。
でも、先人に学ぶところは満載。
感謝、である。
ちなみに、1月にメガチカさんのリーディング第4弾『転校生』に出演させていただけることになった。
このブログでは初公開だが、もう本チラシも折り込まれているのでご存知の方も多いかも。
稽古は年明けから。
頑張ります。