クマの天敵

私の家の近所は、外飼いの犬が多い。
散歩へ行くにも、犬がいる家を避けて通るわけには行きません。
排他的なクマには敵が多く、クマが気に入る犬は近所でも２匹しかいません。

そのため、家を出てから一回りしてまた家に戻ってくるまでには、ずいぶんあちこちで「ワンワン」「ギャンギャン」とお互いに大騒ぎになります。

中でもクマにとって、絶対に許せない相手がいます。
白黒の斑で、毛足の長い犬です。
体型は、クマより一回りくらい大きい。
その家の前を通っても姿はほとんど見ることはできませんが、前を通るとかなりの勢いで吠えられます。

以前、娘が散歩したときに、その犬のクサリが外れて、突然後ろからクマを襲ってきたことがあったそうです。
たまたまお隣の家の人がいて、その犬を家に戻してくれたので大事にはなりませんでしたが、それ以来、クマはその犬に対しては、かなりの執念を持って接しています。
その家の前を通るとその犬がジャラジャラとクサリの音をさせるので、私たちは「クサリの犬」と呼んでいます。
「クサリの犬」が気づかなくても、クマのほうから挑発して、挑みかかりながらその家の前を通過します。
クマは１２キロあり、そういう時の力はかなり強いので、ハイジと勘九郎を連れていると、クマのリードを持つ私はとても大変です。

その後、田んぼを通り、土手を抜けて、一周りして帰ると、私たちをいつも出迎えてくれるのがナナちゃんです。



ナナちゃんはメスなのに、クマとは仲が悪いのです。
いつも、フェンスに乗りあがって吠えてきます。
今にも、フェンスを飛び越えてきそうなのですが、不思議とそこまではしないのです。
そして、塀の中から私たちを追いかけてきて、次は植え込みの中から吠えまくります。

牙、ムキムキです。


でも、クマは、ナナちゃんが吠えても我関せずで、あまり気にしていなようです。


そして、最後に最大の天敵
ポッキーです。



私の家から３軒先の家のなのですが、どうしてここまで仲が悪いのか？というくらい仲が悪いのです。
この日も、私たちが通ったため、せっかく眠っていたのに植え込みの間からすり抜けて、見に来ました。



クマは脱走すると、必ずこのポッキーの家に喧嘩を売りに行きます。
一番の要注意犬です。
犬同士なんだから、仲良くしたらいいのに・・・