はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

義母とクマ

2006年10月19日 | 義母のこと
今日でブログを始めてちょうど2年目になります。
長いようで、あっという間だったなと思います。
2年間に投稿した記事は全部で617になりました。

この2年の間にいろいろなことがありました。
一番の変化は、娘の結婚と出産です。

まめたろうの登場で、我が家の3匹を載せるつもりで始めたブログが、いつの間にか方向が変わってきてしまいました。

私がブログを始めたきっかけは、犬たちのこともありますが、もう一つは、15年間一緒に生活した義母のことをいつか書きたいと思っていたというのもあります。
でも、義母のことは、なかなか書けないまま2年が過ぎてしまいました。
そして、ブログ開設2年目をきっかけに最初の記事に戻って、クマが初めて我が家に来た時のこと、そして、そのとき書けなかった事を書いてみようと思いました。

義母は、4年前に亡くなりました。
とにかく生き物嫌いの人でした。
テレビで食事中に動物の番組が流れているだけでも食欲がなくなってしまって、画面を見られないほどでした。
それに反して子供たち、特に娘は生き物好きで、何度も犬を飼いたいと言っていましたが、義母のことを考えると「うん」とは言えませんでした。

娘が高校一年生になったばかりの頃、学校帰りにクマをもらって来た時、玄関に家族中が集まりました。



私たちがクマを歓迎している中、義母だけは不機嫌でした。
初めて我が家に来て、おどおどしながら不安そうに私たちを見回すクマに義母は、
「こんな犬を連れてきて、私は知らないからね!」
と怒り、自分の部屋のドアを大きな音でバタン!と閉めたまま部屋から出てこようとしませんでした。

翌日からクマは、またどこかへやられてしまうかと不安だったのか、毎日びくびくしていて、散歩に連れ出そうとしても歩こうとせず、玄関でそそうをしてしまうことがありました。
そして、そのたびに義母は腹を立てていました。

クマは慣れない我が家で、誰が来ても何があっても吠えることはありませんでした。
そのことに対しても義母は
「こんな番犬にもならない犬!」
と言い、クマの存在が嫌でたまらなかったようです。





義母がそんな状態だったので、クマはしばらくの間、昼間は外の犬小屋で過ごし、夜は玄関の下駄箱の下で眠っていました。


それから半年くらいが過ぎ、クマも少しずつ家の中に足を踏み入れるようになり、いつの間にかすっかり家の中で暮らすようになりました。
その頃には、義母も少しずつクマに対して愛情を持ち始めたようです。
クマを「可愛い」と言うようになりました。

義母は、ずいぶんクマに歩み寄っていたのですが、クマのほうがどうしても義母になつこうとしませんでした。
義母の話では、義母が一人で居間にいるときは、決して義母のいる部屋には入ろうとしなかったそうです。

犬は人間の言葉を聞き、理解します。
口に出さなくても感情も理解するのかもしれません。
義母がクマを嫌っていたことをクマはずっと頭の片隅に忘れずにいたようです。

クマが義母のいる部屋に入っていくようになったのは、我が家に来て2年くらい経ってからだと思います。
それくらいクマは、義母との間に大きな溝を感じていたようです。

もちろん義母が亡くなるまでの間には、クマも義母に懐き、義母は私が仕事の帰りが遅くなるときは、散歩にも行ってくれましたし、私たちが旅行で出かけるときは、クマの面倒を見てくれたりもしました。
義母の姉妹の話では、みんなで集まると、義母は必ずクマの話をしては、「クマは可愛い」と言っていたとか。

3年くらい経ったころには、クマも義母のそばにも行くようになり、たまに義母の手をペロッ舐めることがありましたが、義母はそれだけはどうしても受け入れることができず、舐められると、
「ヤ~ダ!やめて!」
と気持ち悪がっていました(笑)

最初のクマの記事に書けなかった義母のことです。


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