<日○自動車の主力車の販売戦略情報を不正に取得したとして、神奈川県警は13日、同県厚木市愛甲西、同社元社員、O容疑者(37)を不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で逮捕した。県警によると、情報をコピーした事実は認めているが「同僚と写った写真データを取り込んだだけ」と容疑を否認しているという。外部への情報漏えいは確認されていないという。>
このニュースを聞いて、思い出したことがあります。
私が以前いた会社の人で、一昨年、私が退職した後に辞めた人がいます。
辞めたというか、正確には辞めさせられたようです。
その人をMさんとします。
Mさんは、会社のお得意さんの社長さんだった人です。
何年か、社長職にあったのですが、親会社から、会社全体の業績があまり良くないので、業務を縮小するために子会社を閉めることになったと言われ、退職したそうです。
ところが、実際は、その会社は閉鎖されることなく、今でも普通に営業しているので、本当のところは、体よくクビにされたということのようです。
職を失ってしまったMさんは、「営業マンとして、雇って欲しい」と言って、私がいた会社へやって来ました。
お得意さんの社長さんをしていた人だし、今までお世話にもなったし、経歴から言ってもさぞかし優秀な営業マンなのだろうと思い、社長は、採用したようです。
社長は、ゆくゆくは、会社をMさんに委ねても良いとさえ、思っていたようです。
Mさんが会社に入ってしばらくしてからも、前にMさんがいた会社は閉鎖になる様子はなく、上手く言われて辞めさせられたんだろうと、私たちは話しました。
もしかしたら、Mさんの話が作り話だったのかもしれません。
就職口を探すにあたって、辞めさせられたとは言えなくて、そんな話を作ったのかもしれないとも思いました。
Mさんが入ったばかりの頃は、今までの営業マンにはない営業の仕方をしているように見えました。
営業計画をばっちり立てて、予定を出し、営業後は、事細かく書かれた報告書を提出し、さすが大会社の社長にまでなった人だと思いました。
Mさんが営業を始めて少し経つと、「時間の節約」と言って、一週間の間に会社に来るのはたったの一日か二日になりました。
後は、全部、直行、直帰。
そんな営業の仕方をずっと続けていました。
会社に来た日は、一日中、パソコンの前に座り、延々と一週間分の報告書を作成して提出していました。
ところが、実際に回っているのは、ほんの一部だけというのがわかりました。
悪いことはできないもので、たまたま行っているはずの会社から、電話があり、
「ウチの営業マンが行っていると思うのですが」
というと、
「いや、来てませんよ。」
とか、
「昨日、うちの営業がお伺いしたでしょう?」
「いいえ、来てませんよ。」
そういうことが、度々ありました。
実際、Mさんがどうしていたかというと、ゴルフに行っていたり、地方の自分の母親の入院先へ行っていたりしていました。
会社の営業車に乗って、ガソリンは会社持ちで、仕事中に私用で使っていました。
ゴルフ行きは、Mさんと同行した人から社長の耳に入ってきました。
それは、一度や二度ではなく、かなり回数だったようです。
そんな告げ口をされるくらいですから、他の人からも良く思われていなかったんだろうと思います。
それでも、社長も2年間くらいは、様子を見ていました。
でも、一向に営業の成果は表れず、かかる営業の経費も相当なものになり、とうとう辞めてもらうという方向に考えが向いたようです。
Mさんとしては、入社当時から、いずれは、自分が社長になって、会社を仕切るつもりでいたようです。
何も知らなかった社長は、Mさんを信用してたので、「次期社長にも・・・」という話を匂わせたのではないかと思います。
Mさんが入社して、一年くらいが経過した頃、Mさんは、そろそろ会社を仕切る準備を始めたようなそぶりがありました。
「これからは、徐々にビシビシやらせてもらいます。」
みたいな事を言っていました。
ところが、そんな時に、社長は、自分と内縁関係にある経理の女性の息子を次期社長として迎えました。
社長も、Mさんのことがわかってきて、そんな人に会社を任せるわけにはいかないと思ったのでしょう。
Mさんとしては、それは、相当面白くなかったと思います。
自分が会社を引き継ぐつもりでいて、これから社内の人間や仕事の仕方を自分なりに変えていこうと思っていた矢先に突然、次期社長になる人間が現れたのですから、心穏やかではなかったと思います。
しかも次期社長は、年齢的にもMさんより、20歳くらい若い人です。
それも面白くなかったと思います。
とにかく、最初から、二人は敵対心をあらわにしていました。
いつも一触即発の状態で、ピリピリしていました。
実際、真っ向からぶつかって、大喧嘩になったこともあります。
私はMさんも次期社長も好きではなかったので、どちらを応援することもどちらに付くこともなく、無関心でいました。
もう、辞める会社だったので、勝手にやってくれという感じでした。
Mさんとしては、自分が次期社長にはなれないとわかっても、営業マンとして、在籍するつもりでいたようです。
Mさんは、私と同じ年でしたが、結婚が遅かったらしく、まだお子さんの学費などがあり、仕事を失うわけにはいかなかったようです。
でも、その後のMさんの営業の仕方はますますひどくなり、お客さんのところで、次期社長のあることないことを話したりもしていたようです。
年末にお客さんに配るカレンダーを大量に持ち出し、実際は配らないで、一箇所に何個も置いてきて、すぐに配布を終わらせてしまっていた事も、後になってわかりました。
営業に出ていると言って、家にいることも多かったようですし、ゴルフも多かったようです。
以前の会社を体よく追放されたのも、ゴルフが原因だったのかもしれないという話もありました。
それで、2年経った頃、Mさんに辞めてもらうことにしたようです。
社長もずいぶん長い間様子をみたものです。
少し前に、以前の会社から
「Mさんが使っていたパソコンが使えなくて困っている」
という電話がありました。
パソコンの起動時のパスワードを辞める時に勝手に変えてしまったらしい。
それで、どうしたら良いかと私に聞いてきました。
ネットで調べたところ、リカバリーをするしかなさそうだと思いました。
それで、その旨メールしました。
リカバリーをすると、パソコンは出荷当時の状態に戻るわけで、今までのデータが全部なくなってしまいます。
それがMさんの狙いだったのかなと私は、思いました。
Mさんが辞める時、営業でもらったという名刺も全部捨ててしまったと言ったそうです。
かなりの数の名刺がありました。
今後のMさんにとっても役に立つかもしれない名刺の束を捨ててしまったとは、とても思えません。
たぶん、社内のデータなども持って行ったんだろうと思います。
パソコンの起動時のパスワードを勝手に変えていったのには、そういうことも考えられます。
競合会社があったので、会社のデータは、何かの役に立つこともあるかもしれないと思います。
証拠はないし、誰も騒がないし、私がそう思っているだけで、事件にはなりませんが、十分考えられることだと思っています。
このニュースを聞いて、思い出したことがあります。
私が以前いた会社の人で、一昨年、私が退職した後に辞めた人がいます。
辞めたというか、正確には辞めさせられたようです。
その人をMさんとします。
Mさんは、会社のお得意さんの社長さんだった人です。
何年か、社長職にあったのですが、親会社から、会社全体の業績があまり良くないので、業務を縮小するために子会社を閉めることになったと言われ、退職したそうです。
ところが、実際は、その会社は閉鎖されることなく、今でも普通に営業しているので、本当のところは、体よくクビにされたということのようです。
職を失ってしまったMさんは、「営業マンとして、雇って欲しい」と言って、私がいた会社へやって来ました。
お得意さんの社長さんをしていた人だし、今までお世話にもなったし、経歴から言ってもさぞかし優秀な営業マンなのだろうと思い、社長は、採用したようです。
社長は、ゆくゆくは、会社をMさんに委ねても良いとさえ、思っていたようです。
Mさんが会社に入ってしばらくしてからも、前にMさんがいた会社は閉鎖になる様子はなく、上手く言われて辞めさせられたんだろうと、私たちは話しました。
もしかしたら、Mさんの話が作り話だったのかもしれません。
就職口を探すにあたって、辞めさせられたとは言えなくて、そんな話を作ったのかもしれないとも思いました。
Mさんが入ったばかりの頃は、今までの営業マンにはない営業の仕方をしているように見えました。
営業計画をばっちり立てて、予定を出し、営業後は、事細かく書かれた報告書を提出し、さすが大会社の社長にまでなった人だと思いました。
Mさんが営業を始めて少し経つと、「時間の節約」と言って、一週間の間に会社に来るのはたったの一日か二日になりました。
後は、全部、直行、直帰。
そんな営業の仕方をずっと続けていました。
会社に来た日は、一日中、パソコンの前に座り、延々と一週間分の報告書を作成して提出していました。
ところが、実際に回っているのは、ほんの一部だけというのがわかりました。
悪いことはできないもので、たまたま行っているはずの会社から、電話があり、
「ウチの営業マンが行っていると思うのですが」
というと、
「いや、来てませんよ。」
とか、
「昨日、うちの営業がお伺いしたでしょう?」
「いいえ、来てませんよ。」
そういうことが、度々ありました。
実際、Mさんがどうしていたかというと、ゴルフに行っていたり、地方の自分の母親の入院先へ行っていたりしていました。
会社の営業車に乗って、ガソリンは会社持ちで、仕事中に私用で使っていました。
ゴルフ行きは、Mさんと同行した人から社長の耳に入ってきました。
それは、一度や二度ではなく、かなり回数だったようです。
そんな告げ口をされるくらいですから、他の人からも良く思われていなかったんだろうと思います。
それでも、社長も2年間くらいは、様子を見ていました。
でも、一向に営業の成果は表れず、かかる営業の経費も相当なものになり、とうとう辞めてもらうという方向に考えが向いたようです。
Mさんとしては、入社当時から、いずれは、自分が社長になって、会社を仕切るつもりでいたようです。
何も知らなかった社長は、Mさんを信用してたので、「次期社長にも・・・」という話を匂わせたのではないかと思います。
Mさんが入社して、一年くらいが経過した頃、Mさんは、そろそろ会社を仕切る準備を始めたようなそぶりがありました。
「これからは、徐々にビシビシやらせてもらいます。」
みたいな事を言っていました。
ところが、そんな時に、社長は、自分と内縁関係にある経理の女性の息子を次期社長として迎えました。
社長も、Mさんのことがわかってきて、そんな人に会社を任せるわけにはいかないと思ったのでしょう。
Mさんとしては、それは、相当面白くなかったと思います。
自分が会社を引き継ぐつもりでいて、これから社内の人間や仕事の仕方を自分なりに変えていこうと思っていた矢先に突然、次期社長になる人間が現れたのですから、心穏やかではなかったと思います。
しかも次期社長は、年齢的にもMさんより、20歳くらい若い人です。
それも面白くなかったと思います。
とにかく、最初から、二人は敵対心をあらわにしていました。
いつも一触即発の状態で、ピリピリしていました。
実際、真っ向からぶつかって、大喧嘩になったこともあります。
私はMさんも次期社長も好きではなかったので、どちらを応援することもどちらに付くこともなく、無関心でいました。
もう、辞める会社だったので、勝手にやってくれという感じでした。
Mさんとしては、自分が次期社長にはなれないとわかっても、営業マンとして、在籍するつもりでいたようです。
Mさんは、私と同じ年でしたが、結婚が遅かったらしく、まだお子さんの学費などがあり、仕事を失うわけにはいかなかったようです。
でも、その後のMさんの営業の仕方はますますひどくなり、お客さんのところで、次期社長のあることないことを話したりもしていたようです。
年末にお客さんに配るカレンダーを大量に持ち出し、実際は配らないで、一箇所に何個も置いてきて、すぐに配布を終わらせてしまっていた事も、後になってわかりました。
営業に出ていると言って、家にいることも多かったようですし、ゴルフも多かったようです。
以前の会社を体よく追放されたのも、ゴルフが原因だったのかもしれないという話もありました。
それで、2年経った頃、Mさんに辞めてもらうことにしたようです。
社長もずいぶん長い間様子をみたものです。
少し前に、以前の会社から
「Mさんが使っていたパソコンが使えなくて困っている」
という電話がありました。
パソコンの起動時のパスワードを辞める時に勝手に変えてしまったらしい。
それで、どうしたら良いかと私に聞いてきました。
ネットで調べたところ、リカバリーをするしかなさそうだと思いました。
それで、その旨メールしました。
リカバリーをすると、パソコンは出荷当時の状態に戻るわけで、今までのデータが全部なくなってしまいます。
それがMさんの狙いだったのかなと私は、思いました。
Mさんが辞める時、営業でもらったという名刺も全部捨ててしまったと言ったそうです。
かなりの数の名刺がありました。
今後のMさんにとっても役に立つかもしれない名刺の束を捨ててしまったとは、とても思えません。
たぶん、社内のデータなども持って行ったんだろうと思います。
パソコンの起動時のパスワードを勝手に変えていったのには、そういうことも考えられます。
競合会社があったので、会社のデータは、何かの役に立つこともあるかもしれないと思います。
証拠はないし、誰も騒がないし、私がそう思っているだけで、事件にはなりませんが、十分考えられることだと思っています。