はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

息子と会社の人の話

2013年04月30日 | 思ったこと
先日、息子の会社の人が亡くなったそうです。
夕飯を食べている時に、突然、
「礼服はどこ?」
というので、洋服ダンスに入っていると言うと、
「会社の人が亡くなったんだ。」
と言います。
「明日お通夜なんだけど、仕事で行けないから、今日行って来る。」
と言います。
「今日がお通夜じゃないなら、黒を着て行かなくても良いんじゃない?」
と言うと、
そうか~
と言って、普通にスーツを着て出かけて行ったようです。

亡くなった人は、もうすぐ60歳になるくらいの年齢でした。
亡くなる前日も普通に会社に出てきたのですが、仕事の途中で急にお腹の痛みを訴え、これ以上仕事は続けられそうにないということで退社。
翌日になって欠勤しました。
前日の様子からして、体調が悪いのは目に見えていました。
日ごろから無断で仕事を休むような人ではないので、相当具合が悪いのだろうということで、様子をみたそうですが、夕方になっても何の連絡もないので、電話をしてみたところ、何度かけても応答がなく、会社に来ないで外出するような人でもなかったので、警察に連絡を取り、家まで見に行ってもらったそうです。
すると、その人が部屋で亡くなっていたということでした。

息子に言わせると、
「自殺したのと同じだよ。」
と言います。
というのも、その人は、大分前から肝臓が悪く、糖尿病も患っていたそうですが、特に養生することもなかったそうです。
亡くなった後、部屋に入った人の話では、相当前の物と思われるインシュリンが出てきて、全く使った形跡がなかったということでした。
部屋の中も料理をした後は全く見受けられず、食料らしきものもなく、ただ毎日お酒だけを飲んで過ごしていたらしいということでした。
インシュリンが出てきたということは、当初は、治療をする気持ちもあり、病院にも行っていたんだろうと思いますが、何がきっかけなのか、病気を治そうという気持ちが全くなくなり、治療を放置してしまい、苦痛をお酒で紛らわす日々だったようです。
何も食べずにただお酒だけを飲む生活を続けていたら、肝臓も悪くなるだろうと思います。
身内はいるようなので、天涯孤独ということはなく、葬儀も身内によって行われたということでした。
頭が切れて仕事ができる人だったので、これから仕事が大変になるだろうと息子は、言っていました。

そんな話をしている息子は、その人のことをどう思っているんだろうと思いました。
息子は淡々とその人の事を話していましたが、私は息子の話を聞きながら、息子の将来を見るような気がしてしまいました。
息子とその人と共通する部分がいろいろあるような気がしました。
今は私たちと同居しているので、それなりに身の回りのことは心配なく暮らしていますが、順番から言えば、私たちの方が先に逝ってしまいます。
そうなった時、一人で残った息子は、その人と同じような生活を送るようになってしまうのではないかと思いました。
日ごろから生きる意味がわからないとか生きる楽しみがないというようなことを口走っている息子です。
痛みや苦しみがなくて楽に死ねる方法はないかと言ったりしています。
私たちがいなくなり、病気になったら、その人と同じように特に治療もせずに過ごしてしまうのかもしれないと思いました。
もっとも、痛みに弱い息子なので、あまり痛みがひどければ我慢できずに救急車でも呼ぶかもしれないとも思います。
『バカ息子歯痛で泣く』
相変わらず、歯医者さんは痛む時しか行かず、ちっとも治療が進んでいないようですが、風邪を引けばすぐに病院へ行くしね。
今朝も、胃が痛いと騒ぎ、家にある胃薬を飲んで、「ガスター買っておいてよ。」と言いながら、仕事に出かけて行きました。
まぁ、大丈夫かなぁ。
私たちがいなくなった後のことまで心配してもいられないしね。


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