はーちゃんの気晴らし日記

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近所の人の事

2018年10月24日 | 思ったこと
昨日のカトンボの事で、近所の人のことを思い出しました。

私達よりは少し上の世代で、私達よりは何年か早くこの地に住んでいた人でKさんという人がいます。
私がこの地に来た頃は、「田んぼの中の4軒」と言われて、周り中が田んぼの中で私たちの家が4軒だけポツンと建っていました。
奥50mくらい先の片側に3軒、もう片側に1軒家があるだけで、後は田んぼと畑でした。
その片側3軒の中にKさんの家があります。夫婦と娘さんが一人の三人家族でした。
私はKさんとは、全く接触がなかったので、一度も会話を交わしたことはなく、会えば会釈をする程度だったので、どんな人か知りませんでした。

当時、私の家の前の道路は農道だったので、狭くて、舗装もされていなかったし、車が1台通るのがやっとでした。すれ違いはできず、車でやってきた人が、タイヤを踏み外して田んぼに落ちるということがよくありました。それくらい狭い道でした。

私たちが住み始めてから少しして、道路拡張の話が出ました。大きな地主さんから話でした。
道路沿いの人が公民館に集まり話し合いをしました。道路を拡張するには、当然、道路沿いの人が土地を提供するしかありません。地主さんは、広大な土地を持っていて、道路沿いは、畑や田んぼです。少々の土地を提供したところで、たいしたダメージにはならないでしょうが、私たちはやっと購入した狭い土地に家を建てているので、何十センチの土地でも減ってしまえば大きい。今まで敷地内に止められていた車も止められなくなったりするわけです。
ずいぶん揉めました。
「火事でも出されて、消防車も入って来られないような道路でどうするんだ!」と言う地主さんの威圧的な言葉に押し切られ、私たち通り沿いの家は、狭い敷地を提供して道路を広げることになりました。
「まるで、オレたちが火事を出すような言い方だな」と近所のご主人が腹を立てていました。

道路は広くなりましたが、その後、今まであった電信柱をどうするという話になりました。電気会社は、柱を道路ではなく、私たちの家の敷地内に置きたいようでした。
それに関しても、私は電気会社とずいぶん交渉しました。当時はパート勤務でしたが、そのために何度も仕事を抜け出して、電気会社の人と話しました。
狭い土地なのにそれを道路のために削られ、その上電信柱を置くというのは、二重のダメージでした。
結局、電信柱を細いものにするという電気会社の提案で、仕方なしに敷地内に電信柱を置くことを承諾しました。
ところが、道路の反対側のKさんは、どうしても電信柱を置くことを承諾せず、結局、Kさんの家のそばの電信柱だけは、道路に置くことになりました。
電気会社の人が「いやいや、あの奥さんには参っちゃいましたよ。話にならないし、言ってることがめちゃくちゃで、話し合いなんかできないんですよ。」と言っていました。
へぇ~そんなにすごい人なんだ!と思いました。
私は、お付き合いは全くなかったので、その時の電気会社の人の話で、Kさんのイメージが作られました。

その後、道路拡張の話を出してきた大地主さんが、道路沿いの畑をつぶして米軍キャンプの人向けのアパートを何棟も建てました。
その時になって、そのアパートを建てるために道路の拡張が必要だったというのがわかりました。
なーんだ!「消防車が通れない」だの、「あなたたちのため」だの言っていたけれど、結局は自分のために道路を広くしたかっただけなんだと近隣の人たちは、思いました。

余談が長くなりましたが、そのKさんの話に戻ります。
それから数年後、Kさんの一人娘が結婚したという噂を聞きました。「玉の輿に乗ったらしい。」という話でした。Kさんが近所の人にそう話したそうです。その話は本当だったと思いました。
というのもその後、すぐにKさんの家は立派な家に建て替わりました。娘さんのご主人の援助があったということでした。それも近所の話です。
そのうち、娘さんに男の子が生まれたらしく、Kさんの家によく遊びに来ていました。
外でお孫さんと遊ぶKさんの姿をよく見かけました。

私が三匹の散歩で、Kさんの家の前を通ると、お孫さんに会うことがありましたが、その子は、とても犬を怖がりました。
クマは中型犬なので、怖がるのはわかりますが、勘九郎やハイジの事も怖がりました。その怖がり方が、半端ではなかったので、私は、なるべくその子に近づかないようにリードを短く持ってその家の前を通り過ぎました。

ある散歩の時、そのお孫さんが「怖い、怖い」と騒いでいる声を聞きました。
私の家の三匹を怖がっているのではなさそうでした。
その子が指さす先を見ると、道路にクワガタがいました。あの頃は、家の周囲は樹木が多かったので、我が家の玄関先にもよくクワガタが飛んできていました。
そのクワガタを見て、その子は怖いと言って泣いていました。
すると、Kさんが長い棒を持ってきて、棒の先で、クワガタを叩き始めました。
お孫さんに見せつけるように「えいっ!えいっ!」と大きな声を出しながら、Kさんがクワガタを何度も叩いたので、クワガタはつぶれて死んでしまいました。
そして、「もう、やっつけたから、大丈夫よ。」とKさんは、お孫さんに言っていました。
通りがかりにその様子を見て、なんだかな~と思いました。
それこそ、クワガタなんて、何もしません。ただ道路にいただけです。
私なら、「これは、クワガタという虫よ。怖くないのよ。」と言って、クワガタを掴んで見せただろうと思いました。
あれでは、犬を怖がる子供になるだろうなと思いました。
もっとも、カトンボに殺虫剤をかけた私も五十歩百歩かもしれないので、他人のことは言えないかなと思いますが。

あのお孫さんも大学生か社会人?。それとも家庭を持つような年になっているのかもしれません。
今でも動物や虫を怖がるんだろうかと思いました。






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2 コメント

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Unknown (ソフィママ)
2018-10-24 17:29:38
ツブちゃん 本当に優しいお孫ちゃんですね(*^^*)
ブログからツブちゃんの穏やかさが溢れていますよ♪

ご近所のお孫さん、どんな風に成長されたか、気になります(^_^;)
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ソフィママさんへ (はーちゃん)
2018-10-25 08:00:24
ツブは、実際は、やんちゃで乱暴なところもあるんですけど、
基本、優しい子だと思います。

近所のお孫さん、遊びに来ているのを見たのは、
本当に小さいときだけで、その後は、娘さんの姿しか見ないので、
どのくらいの年齢になったのかもわかりません。
娘さんもどんな人か、全く知らないんですけどね~。

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