はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

斎場にいた野良猫

2014年02月13日 | 出来事
いとこの連れ合いの葬儀の日、弟に高崎線の駅まで迎えに来てもらって、何とか告別式に間に合った私ですが、斎場に着くと、弟の奥さんと姪が、外に立っていました。
そのそばを見ると、日向ぼっこをしている猫がいました。

前日のお通夜の時から、この猫がいて、弔問に訪れる人の後を付いて歩き、何度も斎場の中に入ろうとしていたということでした。
「とても人懐っこくて可愛いの。」
と、弟の奥さんは言っていました。
弟の家も、捨てられていた猫を姪が拾ってきて育てているので、こんな野良猫を見てしまうと、放っておけなくなってしまうようです。
でも、弟の家の猫は、かなり排他的らしく、別の猫を連れて帰って、上手くやってけるかどうか自信がないと言っていました。

連日の寒さのせいもあるかもしれませんが、猫は、少し弱っているようだと姪は言います。
斎場には、貼紙がしてあり、
「猫に餌をやらないで下さい。」
と書かれていたとか。
斎場の人の話では、最初、猫は、10匹くらいいたらしい。
それが、どういう理由かはわからないけれど、徐々に減り、現在、この猫だけが残っているということでした。
餌をやらないようにと書かれてはいても、あまりに弱っている感じだったので、甥と姪が餌をやったところ、ガツガツ食べたと言います。
餌をやってしまった以上、このままここへ置いて帰るわけには行かないだろうということで、弟が、いとこのHちゃんの子供たちに「この猫を飼って欲しい。」と交渉しました。
弟の気持ちの中では、最悪誰も飼い手がなかったら、自分が連れて帰るしかないという思いもあったようです。

いとこのHちゃんには、長女のYUちゃん、長男YO君、次男のI君と3人の子供がいます。
3人は、それぞれ家庭を持ち、子供もいます。
Hちゃんの家は、本家なので、土地もたくさんあり、長男のY君は、Hちゃんの家の敷地内に家を建て、長女のYちゃんも次男のIちゃんも田んぼをつぶして、Hちゃんの家から数メートル程の距離にそれぞれの家を建てました。
土地があるからできることですが、三人の子供たち一家が自分の近くに住んでいて、うらやましい環境だなと思いました。

話が反れましたが、弟が、その3人に交渉したところ、一番下のI君が
「俺が連れて帰るよ。」
と。
それを聞いて、一番喜んだのは、I君の娘さんです。
小学校3年生くらいで、明るくて素直で可愛くて、まるで天使のような女の子でした。

納骨を終えて、みんなでHちゃんの家へ行く時、姪が猫を抱いて連れてきました。

車の中でもじーっと大人しく抱かれていました。


Hちゃんの家に着きました。


以前は、ここでシクラメンやプリムラを作って出荷していました。


他にもあった温室をつぶして、長男の家を建てたようです。
今は、この温室を1つだけ残して、趣味で花作りをいているようです。

大喜びのI君の娘さん


猫は、外にいるとじっと抱かれているのですが、家の中に入れると落ち着かなくなり、大勢のお客さんが座っている中を、逃げ回っていました。
I君の奥さんがダンボールを用意して、とりあえず中に入れようとしたのですが、じっと入っていることはなく、仕方なしに、I君と娘さんが、自分たちの家に連れて帰りました。
私の電車の時間も迫ってきたので、それを機に私たちもHちゃんの家を後にしました。
とりあえず、翌日は病院へ連れて行って、色々診てもらうと言っていました。
斎場の人も「良かった、よかった。助かりました。」と喜び、Hちゃんの家に集まった故人の親戚もみなほっとした様子でした。

ずっと野良で自由に生きてきた猫ちゃんだったので、当分は慣れなくて大変かもしれませんが、きっとI君一家が可愛がってくれるだろうと思います。


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