申し訳なかったなぁ

先週末からゴールデンウィークに入りました。
私は、特に関係のない休みではありますが、金融機関は、カレンダー通りに休みになります。

振り込みをしなければならない用事があるので、平日の今日、近くのスーパーの前にあるＡＴＭへ行きました。
そこには、郵便局のＡＴＭと地方銀行のＡＴＭがあるのですが、どちらも行列ができていました。
やはり、ゴールデンウィークの合間の営業だからだろうと思いました。
参ったなぁ、並ぼうかそれとも郵便局まで行こうか？と思いましたが、郵便局は駐車場が少なくて、車がすぐに止められるかどうかわからないので、仕方なしに行列に並ぶことにしました。

私が並んでいると、
「こんにちは～」
と、声をかけられました。
見ると、裏の奥さんでした。
奥さんは、私の後ろに並びました。
私も”こんにちは”と返し、
「これから、お仕事ですか？」
と尋ねました。
奥さんは、頷きました。
裏の奥さんは、ＡＴＭの前のスーパーで働いています。
仕事の前にＡＴＭへ寄って、それから職場に行くつもりなんだろうと思いました。

運が悪いと、仕事の人が振り込みを何件も何件もする事があって、そういう時は、ずいぶん待たされますが、今回は列は比較的早く動きました。
私は、二冊の通帳を持ち、片方は記帳、片方で振り込みをしました。
振り込みを終えて、ＡＴＭを出る時、裏の奥さんに
「お先に・・」
と言って、ＡＴＭを出ました。

記帳した通帳は、生活費の通帳で、残高を見るとだいぶ減っていて、そろそろ補充しないと残高不足になりそうだなとぼんやり考えながら駐車場へ向かいました。
すると、裏の奥さんが、慌てて走ってきました。
そして、私に小さな紙の裏面を差し出し、
「ずっとピーピー鳴っていたので、見たら、これが入ってました。忘れたみたいですよ。」
と言いました。
私が振り込みをした通知をＡＴＭに置いたまま出てきてしまったようです。
それをわざわざ走って持ってきてくれたんです。
私は、びっくりして、
「○○さん、ＡＴＭの用事は済んだんですか？」
と聞きました。
「まだなんですけど、次の人に譲りました。」
と言います。
「ええっ？申し訳ない。大丈夫ですか？本当にすみません。」
と言いましたが、確かＡＴＭには、他にも人が並んでいたように思います。
なので、裏の奥さんは、また一から並ばなけれならないんだろうかと思いました。
しかも、これから仕事の時間もあるだろうに、間に合うんだろうかと。
私がぼんやりしていたばかりに、申し訳ないことをしてしまいました。

でも、忘れた振り込みの通知書を裏の奥さんに持ってきてもらって本当に良かったと思いました。
それには、振込先の通帳の番号、名前が書かれていたので、もしも悪い人の手に渡って、悪用されたら大変なことになると思いました。
振込先は個人なので、その人に迷惑をかけてしまいます。
助かりました。
感謝です。

ただ、裏の奥さんが、仕事に間に合ったのかどうか、気になっています。
良い人なんですよね～
本当に申し訳なかったなぁ。。