はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

明け方の騒動

2013年10月03日 | クマ
昨日のクマは、朝からほとんど眠ったままでした。
朝食もそれほど食べず、残ったものをお昼に食べさせてみましたが、一口、二口食べただけでした。
朝の散歩はもちろん行くことができず、夕方も無理でした。
ぐっすり眠っていて、声をかけても起きません。

今まで、我が家では「散歩」という言葉は禁句でした。
散歩が大好きなクマだったので、散歩の時間でもないのにうっかりそんな言葉を出そうものなら、クマは散歩に行く気になってしまって、騒ぎ出します。
はぁはぁ言って部屋の中を飛びまわり、「早く行こうよ!」と催促します。
なので、私たちは「散歩」と言う言葉は、本当に散歩に行く時でない限り、口にしないようにしました。
散歩の話をするときは、「一歩、二歩、四歩」などと、私たちだけでわかるような隠語のような言い方をしました。
それなのに昨日は、クマの耳元で、
「クマ、散歩に行くよ!」
と言っても、クマは目を覚ましませんでした。
仕方なしに主人に留守番をしてもらって、私が勘九郎とはなを連れて散歩をしてきました。

散歩を終えて家に帰ると、クマは目を覚ましていました。
私たちが散歩に出たあと、少ししてから目を覚ましたらしい。
昨日も孫たちが来たのですが、その時の吠え方は前日より弱く、娘たちも
「あまり長くいてクマが疲れるといけないから」
と言って、早々に帰っていきました。

もう、クマは水への拘りも捨てたようです。
あんなに飲ませて貰うことを嫌っていたのに、水を口元に持っていってやると、しばらく考え込んではいますが、飲むようになりました。
自分で水を飲みに行くのは無理だと悟ったのかもしれません。

今朝、4時ちょっと前だったと思います。
トイレに行きたくなって目が覚めました。
トイレから帰り、念のためにクマの様子を見てみました。
すると、いつも呼吸のため動いているお腹が全く動いている様子がありません。
しばらく見ていたのですが、同じです。
身体を触ると温かいのですが、息をしている感じが全くありませんでした。
心臓の辺りに耳をやっても、心臓が動く音が聞こえない。
びっくりして、
「お父さん!クマ、息してないよ!」
と叫びました。
「えっ!?」
と主人が飛び起きて、クマが寝ているところに来ました。
二人でクマの身体をあちこち触ってみました。
クマは、まったく動かずでした。
主人も
「本当だ。」
と言って、私がしたのと同じように心臓に耳を近づけました。
そして、
「心臓の音もわからないね。」
と言います。
「でもサ、身体は温かいよね。」
と、私。
しばらく、二人でクマの身体をあちこち触っていたところ、主人が
「息しているよ!」
と言います。
すると、徐々にクマのお腹が小さく動いているのがわかりました。
そして、フーッと大きなため息のような深呼吸をしました。
あー良かった!
途端に涙がどっと出ました。
クマの身体に寄りかかって泣きました。

クマとしては、
「せっかく落ち着いて寝ているところを、何を二人で騒いでいるんだ!」
という感じだったでしょう。
私たちがほっとして布団に入ったところ、今度はクマが動き出しました。
クマは、安眠を妨げられて、ドタンバタンと移動し始めました。
足腰が動かないので、1回体勢を変えるのが一苦労らしく、ドタンバタンします。
それは、クマにとってはかなりの重労働のようで、体勢を変えた後は、しばらくの間ハアハアと荒い息をします。

それから少しして、荒い息がおさまった頃、クマはすくっと立ち上がりました。
「あっ!立った!」
と主人も私も叫びました。
クマは、4日ぶりに自分の4本の足で立ちました。
立っていた時間はほんの数秒で1歩も歩くことはできませんでしたが、でも自分の足で立ち上がったんです!

「いざとなれば、こうやって立てるんだから、ガタガタ騒ぐんじゃないよ!オレは、簡単にはくたばらないぞ!」
とクマは言いたかったのかもしれません。
まだ希望は持てるかもしれないと思いました。


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