ワンちゃんの挨拶

今朝のウォーキングは、雨上がりのさわやかな空気の中を歩くことができました。
桜も思ったほど散っていなくて、青空に湿った花びらが鮮やかに写りました。
多少落ちた花びらも見られましたが、まだまだ桜の見ごろは続きそうです。

いつものウォーキングコースを回っていたところ、前からワンちゃんの散歩をしている人がやってきました。
ワンちゃんの大きさは、秋田犬くらい。
秋田犬にしては、ちょっと小さかったかな？
鼻の周辺は黒くて、身体は茶色と黒、真っ黒ではないけれど、遠目、黒っぽいワンちゃんでした。

そのワンちゃんと徐々に近づいてきたところ、ワンちゃんが急に私の方へ寄って来て、私を見ながら、
「わお～～～ん」
と遠吠えをしました。
いきなり遠吠えをされたので、びっくりしました。

私の恰好が不審に思われたのかもしれないと思いました。
私は、いつも上下黒のサウナスーツを着て歩いています。
サウナスーツは歩くたびにシャカシャカ音がするので、それが犬にとっては不審なものと思われたのかもしれないと思いました。

飼い主さんが、
「おはようございます。すみません。」
と、私に言いました。
私も「おはようございます」と言った後、
「どうかしたのかしら？私に何か気になることがあったのかしら？」
と言うと、
「すみません、この子の挨拶なんですよ。『おはようございます』と言っているんです。」
と言います。

「へぇ～、そうなんだ！おりこうさんのワンちゃんですね～」
と言い、
「あなた、お利口さんね、良い子、良い子」
と言って、すれ違おうとしました。

すると、そのワンちゃんは、すれ違いざまに振り返り、身体をくねらせながら、
「わお～～～ん、わお～～～ん」
と、二回遠吠えをしました。
「さようなら」
と言っているんだなと解釈しました。
いかにもそんな感じでした。

犬なりに、遠吠えを使い分けている感じがして、一人で笑ってしまいました。

私は犬好きだし、犬に対して警戒心はないので大丈夫ですが、もしもあまり犬を好きでない人が同じようにされたら、怖がってしまうのではないかと思い、そのワンちゃんのせっかくの挨拶が気の毒になりました。