休日の朝、寝坊した私はハイジに起こされました。
気がつくと主人は散歩から帰り、勘九郎と居間でゆっくりしていました。
いつも朝食を食べる時間より2時間は過ぎていました。
ハイジは、いつまでも眠っている私に
「早く起きてよ!」
と言うように私の腕をつっつきました。
この日のハイジはお腹が空いたのか珍しく完食しました。
相変わらず食べない日が続いていたので、ほっとしました。
ハイジの食欲は上がったり下がったりの繰り返しなので、これをきっかけにまた上り調子になってくれるかと期待しましたが、その後夕食はいつものようにあまり食べませんでした。
夕方ごろ娘が
「ハイジ、鼻水が出てるよ。」
と言います。
目の悪い私は、娘に言われるまで気づきませんでした。
ハイジが鼻水を舐めてしまうので、余計に気づかなかったというのもあります。
最近、ハイジが寝た後はあちこちにシミがつくのですが、私はそれはおしっこの汚れだと思っていました。
でも、シミはおしっこではなく、鼻水だったようです。
そうであるなら、鼻水が出だしてから1週間以上経つということです。
鼻水が出るのは片方だけみたいです。
ネットで調べたのですが、アレルギー性鼻炎とか鼻風邪が考えられ、肺炎などの心配もあると書かれていました。
病院に連れて行こうかと話しましたが、特に咳が増えているわけでもないので、そんなに心配は要らないかもしれないと話し、様子をみることにしました。
月曜日の朝、ハイジは半分ほど食事を摂りました。
その後、フラフラと歩いていったと思ったら、うんちをしました。
良い便でした。
あんなに食べていないのに便は出るんだなと思いました。
ところがその後下痢になり、部屋のあちこちに水様の下痢をし続けました。
主人と二人で追いかけては、掃除をしました。
カーペットの上はもちろん座布団の上などにもしてしまうので、掃除だけでも大変になり仕方なしにオムツをさせました。
やっと下痢が治まって来た頃今度は嘔吐が始まりました。
たいして食べていないし、ほとんどが下痢として出てしまっているので、吐くものもないだろうと思っていたところ血を吐きました。
水様の真っ赤なもので、明らかに血とわかるものでした。
それを吐いた後、ハイジは落ち着きました。
娘に連絡しました。
娘はその日、近所の人たちと買い物に出かける約束をしていたのですが、急遽来てくれました。
いつもお世話になっている山梨の病院へ行くには遠すぎるので、娘が以前勤務していた動物病院へ行くことにしました。
血液検査の結果、白血球とCRPの数値が異常に高いことがわかりました。
どこかに炎症が起きているようです。
肝臓に問題があるのかもしれないと言われました。
「仮に何か原因が特定できて外科的な手術が必要になったとしてもハイジが麻酔に耐えられる状態ではないので、処置できるかどうかわかりませんが、超音波で見てみますか?」
と聞かれ、調べていただくことにしました。
超音波検査で胆のうに小さな石か泥のようなものがあるのがわかりました。
それと、腎臓の機能がかなり低下しているのもわかりました。
でも、肺炎を起こしていることはないとのことでした。
心臓も大丈夫でした。
超音波とレントゲンの検査では、二つの数値が異常に高い原因は特定されませんでした。
腎不全から尿毒症になると、その他の臓器に異常をきたすそうです。
この状態だといつ急変してもおかしくないといわれました。
応急処置として胃薬、お腹の薬、抗生物質を注射していただきました。
そして、担当の先生から山梨の先生に詳しいことを連絡してくださるとのことでした。
「何かあったら、連絡をしてください」
と先生の携帯の番号まで教えてくださいました。
夜になって、山梨の先生から電話がありました。
やはり、先生も白血球とCRPの数値が高いことを心配していました。
実際、CRPは測定不能なくらいの高い数値だったんです。
「血を吐いたので、胃に炎症が起きているためなのではないでしょうか?」
と尋ねましたが、胃の炎症くらいではそこまで数値が上がることはないとのことでした。
とりあえず、抗生物質を続けるように言われました。
今朝のハイジはまったく食べることはなく、私の周りをウロウロし、何かあげようとするとにおいを嗅ぐだけで行ってしまいます。
抗生物質を飲ませるにも、何も食べないハイジに薬を飲ませることはできません。
それで、注射をしていただくことにしました。
山梨の先生から1度注射をすると2週間効果が持続する抗生物質があるというのを聞き、それを打っていただくことにし、私が帰ってから病院へ連れて行くことにしました。
息子からもハイジの様子のメールが入りました。
娘も心配して、今日は早くから我が家に行ってくれたみたいです。
二人の話からハイジは昏睡とまでは行かないけれど、起こすとぼんやり目を開けるだけで全く動くことはないそうです。
おしっこも全く出ていないとか。
こんな状態では、少しでも早い方が良いということで、私の帰りを待たずに現在、娘が病院へ連れて行ってくれています。
ハイジは、たくさんの方々から良くしてもらって、幸せ者だと思います。
覚悟はしているつもりです。
それでも、心のどこかで、もう一度元気になってくれるかもしれないという期待を持ってしまいます。
でも、もうダメなんだろうな。
気がつくと主人は散歩から帰り、勘九郎と居間でゆっくりしていました。
いつも朝食を食べる時間より2時間は過ぎていました。
ハイジは、いつまでも眠っている私に
「早く起きてよ!」
と言うように私の腕をつっつきました。
この日のハイジはお腹が空いたのか珍しく完食しました。
相変わらず食べない日が続いていたので、ほっとしました。
ハイジの食欲は上がったり下がったりの繰り返しなので、これをきっかけにまた上り調子になってくれるかと期待しましたが、その後夕食はいつものようにあまり食べませんでした。
夕方ごろ娘が
「ハイジ、鼻水が出てるよ。」
と言います。
目の悪い私は、娘に言われるまで気づきませんでした。
ハイジが鼻水を舐めてしまうので、余計に気づかなかったというのもあります。
最近、ハイジが寝た後はあちこちにシミがつくのですが、私はそれはおしっこの汚れだと思っていました。
でも、シミはおしっこではなく、鼻水だったようです。
そうであるなら、鼻水が出だしてから1週間以上経つということです。
鼻水が出るのは片方だけみたいです。
ネットで調べたのですが、アレルギー性鼻炎とか鼻風邪が考えられ、肺炎などの心配もあると書かれていました。
病院に連れて行こうかと話しましたが、特に咳が増えているわけでもないので、そんなに心配は要らないかもしれないと話し、様子をみることにしました。
月曜日の朝、ハイジは半分ほど食事を摂りました。
その後、フラフラと歩いていったと思ったら、うんちをしました。
良い便でした。
あんなに食べていないのに便は出るんだなと思いました。
ところがその後下痢になり、部屋のあちこちに水様の下痢をし続けました。
主人と二人で追いかけては、掃除をしました。
カーペットの上はもちろん座布団の上などにもしてしまうので、掃除だけでも大変になり仕方なしにオムツをさせました。
やっと下痢が治まって来た頃今度は嘔吐が始まりました。
たいして食べていないし、ほとんどが下痢として出てしまっているので、吐くものもないだろうと思っていたところ血を吐きました。
水様の真っ赤なもので、明らかに血とわかるものでした。
それを吐いた後、ハイジは落ち着きました。
娘に連絡しました。
娘はその日、近所の人たちと買い物に出かける約束をしていたのですが、急遽来てくれました。
いつもお世話になっている山梨の病院へ行くには遠すぎるので、娘が以前勤務していた動物病院へ行くことにしました。
血液検査の結果、白血球とCRPの数値が異常に高いことがわかりました。
どこかに炎症が起きているようです。
肝臓に問題があるのかもしれないと言われました。
「仮に何か原因が特定できて外科的な手術が必要になったとしてもハイジが麻酔に耐えられる状態ではないので、処置できるかどうかわかりませんが、超音波で見てみますか?」
と聞かれ、調べていただくことにしました。
超音波検査で胆のうに小さな石か泥のようなものがあるのがわかりました。
それと、腎臓の機能がかなり低下しているのもわかりました。
でも、肺炎を起こしていることはないとのことでした。
心臓も大丈夫でした。
超音波とレントゲンの検査では、二つの数値が異常に高い原因は特定されませんでした。
腎不全から尿毒症になると、その他の臓器に異常をきたすそうです。
この状態だといつ急変してもおかしくないといわれました。
応急処置として胃薬、お腹の薬、抗生物質を注射していただきました。
そして、担当の先生から山梨の先生に詳しいことを連絡してくださるとのことでした。
「何かあったら、連絡をしてください」
と先生の携帯の番号まで教えてくださいました。
夜になって、山梨の先生から電話がありました。
やはり、先生も白血球とCRPの数値が高いことを心配していました。
実際、CRPは測定不能なくらいの高い数値だったんです。
「血を吐いたので、胃に炎症が起きているためなのではないでしょうか?」
と尋ねましたが、胃の炎症くらいではそこまで数値が上がることはないとのことでした。
とりあえず、抗生物質を続けるように言われました。
今朝のハイジはまったく食べることはなく、私の周りをウロウロし、何かあげようとするとにおいを嗅ぐだけで行ってしまいます。
抗生物質を飲ませるにも、何も食べないハイジに薬を飲ませることはできません。
それで、注射をしていただくことにしました。
山梨の先生から1度注射をすると2週間効果が持続する抗生物質があるというのを聞き、それを打っていただくことにし、私が帰ってから病院へ連れて行くことにしました。
息子からもハイジの様子のメールが入りました。
娘も心配して、今日は早くから我が家に行ってくれたみたいです。
二人の話からハイジは昏睡とまでは行かないけれど、起こすとぼんやり目を開けるだけで全く動くことはないそうです。
おしっこも全く出ていないとか。
こんな状態では、少しでも早い方が良いということで、私の帰りを待たずに現在、娘が病院へ連れて行ってくれています。
ハイジは、たくさんの方々から良くしてもらって、幸せ者だと思います。
覚悟はしているつもりです。
それでも、心のどこかで、もう一度元気になってくれるかもしれないという期待を持ってしまいます。
でも、もうダメなんだろうな。