はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

バレンタインの想い出、その2

2009年02月15日 | 回顧録
今回は二つ目の私のバレンタインの思い出です。
これは、本当に私の人生を変えたかもしれないと今でも思うことです。

私の大学の同級生にA君という人がいました。
同級生だけれど、一浪か二浪かしていて、年は私より上でした。
私はA君に好意を寄せていた時期がありました。
何かの会話のときにA君が
「もしも、もしもだよ、お前が結婚したいと思ったときに誰も相手がいなかったら、それか、ずっと売れ残っちゃって、誰も貰い手がいなかったら、俺がもらってやるから。」
と言っていた事がありました。
私は、それはそのときの単なる言葉の弾みと受け取り、
「うん。そのときはよろしくね!」
と、その話はそのままで終わりました。

その後、私は日本橋にある会社に就職しました。
近くに大きなデパートがいくつかあり、お昼休みになると時間つぶしにそれらのデパートを見て歩きました。

バレンタインデーが近いある日、デパートのお菓子売り場でチョコレートキャンペーンをやっていました。
そこには、私のようにお昼休みにデパートを歩く若い女性が群がっていました。
”好きな人にオリジナルチョコを送りましょう”
そんなキャンペーンでした。
メッセージや名前が入った特製チョコです。
そこに集まるOLさんたちは、次々と自分なりにアレンジしたオリジナルチョコを注文していました。
心が動きました。
いつも思っているわけではないけれど、今、チョコを送るとしたらA君しかいない。
彼にチョコを送ってみようかな?

当時のバレンタインは今のように義理チョコなんてありません。
好きな人にチョコを送る・・・本命チョコだけの時代でした。

私は仕事で丸の内近辺にある会社に書類を届けることが多かったので、皇居周辺をプラプラ歩きながら、あのチョコをA君に送ろうかどうしようか迷いました。
でも、ずっと会っていない連絡も取っていない私が突然チョコを送ったらA君はどう思うだろう?
そんな迷いがずっと頭の中にあり、とうとう私はA君にチョコを送ることはありませんでした。

その後、主人と出会い結婚したわけですが、あるとき、主人とテレビを見ていたとき、ドラマの中でA君が言ったのと同じような台詞を耳にしました。
それで、
「私もA君に、そんな風に言われたことがあるのよ。」
と主人に話すと、主人はとても驚いて、
「それは、あいつの告白だろう!本気でお前のことが好きだったんだろう」
と言いました。

その後、おととし、同期会が開かれ35年ぶりにA君に会いました。
そして、昨年は主人も一緒にその会に参加しました。
その時、A君が言いました。
「誰もはーちゃんに相手がいなかったら、おれが結婚するつもりだったのになぁ」
と。

あの時、A君にチョコを送っていたら私の人生はどうなっていただろう?
きっと、いや絶対、今とは違った人生になっていたに違いない。
そう思えます。

でも、でもですね、どこで人生が変わってしまうかわからないものですが、私の選んだ人生は、間違いじゃなかった。
やっぱり誰よりも主人と結婚して良かったと改めて思えるのです


最新の画像もっと見る