去年の夏は
毎朝
君に会えるのが
楽しみで仕方なかった
君の声を聞くだけで
後ろ姿を見かけるだけで
胸が
キュンとしたのに
今年は
君の姿が
目に入ることもなく
夏が少しずつ遠ざかっていく
もう会える可能性なんて
ゼロに近いのに
去年の今ごろを
懐かしく思い出してしまうのは
まだ
どこで
君を好きな私が
いるからなのか
どうなのか
分からないまま
季節は移ろおうと
している
夏は
始まったばかりのようで
秋がそこまで
きている
新しい恋は
なかなか始まらないまま
君にも再会できないまま
夏が終わりそうで
切なさに拍車がかかる
今年の夏
花火も見れない
寂しい夏