小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

157・158 雁門紫塞 鶏田赤城

2022年02月10日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《雁門紫塞 鶏田赤城》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「紫」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、紫にある「此」は、止(足の形)+匕(ひっくりかえった人の形)で、足がそろわずつんのめるようすを示した形だそうです。
 この此をもつ字は、
 「ちぐはぐでそろわない」
 「ギザギザな」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 雌 此(ちぐはぐでそろわない)+隹(鳥) 翼をちぐはぐにたたんだ小ぶりの鳥。雌。
 紫 此(ちぐはぐでそろわない)+糸 赤と青が不揃いに混じった中間色。
 柴 不揃いに束ねた木。しば。
 疵 ギザギザしたきず。
 髭 ギザギザで不揃いな口髭。
 嘴 くちばし。上下が不揃いな鳥の嘴。
 となるそうです。
 
 本文の紫塞、鶏田、赤城は、具体的にどこのなにを指しているのか、はっきりとわかっていないようです。

 プリントにある「割鶏焉用牛刀」は、
 「鶏を割くに焉(な)んぞ牛刀を用ひん」
 と読みます。
 論語の言葉で、孔子の弟子が小さな町を治めているのをみて、「子游がこんな小さな町を治めるなんて、もったいないなぁ」と孔子がいった言葉だそうです。
 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

155・156 岳宗恒岱 禅主云亭

2022年02月10日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《岳宗恒岱 禅主云亭》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「宗」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、宗は「先祖を祭る中心の家。本家」という意味があり、「宗」をふくむ字には、
 「中心となるもの」
 「縦にとおる本筋」
 というイメージがあるという。ここから、
 崇 宗(中心となるもの)+山 山の中心となる高い線。崇高。崇拝。
 綜 縦糸をとおして整える器具。転じて、糸をまとめて織る。まとめて治める。綜合。
 となるそうです。

 あっという間に千字文・歴史編は終わって、ここからは名所旧跡編です。
 中国で尊ばれた五嶽は、本文にある恒山、泰山のほかに華山、衡山、嵩山があります。
 ちなみに、弘法大師ゆかりの香川県にある善通寺の号は五嶽山だったはずです。こちらは香色山、筆山、我拝師山、中山、火上山です。
 市役所の新人さんがお坊さんといっしょに縦走するという、かなりハードなイベントがありましたが、いまもやっているのかな? 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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153・154 九州禹跡 百郡秦併

2022年02月10日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《九州禹跡 百郡秦併》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「併」に注目してみました。
 
 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、併のなかにある「并」のには「二つのものを並べる」というイメージがあるそうです。ここから、
 併 并(並べていっしょにする)+人 いくつかあるものをあわせて一つにする。合併。
 瓶 并(ふたつを並べる)+瓦 二つで組になった水汲み用の道具。つるべ。
 屏 并(並べる)+尸 ものを並べて中を隠すさま。
 塀 屏+土 ついたてのように、なかを隠して見えなくする。国字。
 餅 小麦粉をあわせてつくったもち。月餅。もちは国訓。
 となるそうです。

 禹が黄河の治水に努めたことは知っていましたが、九つの州を置いたのも禹だったとは知りませんでした。
 ちなみに千字文(岩波文庫)によると、郡が100を超えたのは漢になってからだそうです。秦がおいたのは36郡。百郡秦併は中国全土という意味とのことです。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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151・152 宣威沙漠 馳誉丹青

2022年02月10日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《宣威沙漠 馳誉丹青》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「沙」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「少」をふくむ字は、
 「ショウ」(少:削ぎ取る)
 「サ」(沙:小さい、細かい)
 「ミョウ」(妙:細い、小さい、微か)
 と音によって三つのグループに小分けされていました。
 このうち、沙は、少(小さくバラバラにする)+水で、水で洗われて小さくなった石=砂を暗示しているそうです。ここから、
 砂 小(沙:小さいすなの省略形)+石 すな。
 紗 小(沙:小さい、細いの省略形)+糸 細い糸で織った薄い絹織物。薄絹。
 裟 梵語の音訳。僧侶の着る衣。
 莎 ハマスゲ。砂地に生える草。
 鯊 カマツカ。砂に潜る魚。国訓はハゼ。
 となるそうです。

 今回の本文は「匈奴のいる砂漠にも、名将は武威を轟かせた」と、あくまでも一般的な内容になっています。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
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