1月20日の日記のつづきです。
今日はピアニストのKさんがリハーサルに来てくれました。
曲目はオット作曲の「2台ピアノ:4人のピアニストによる8手連弾曲」。
Kさんはその4人のピアニストのうちの一人です。
4人の都合を合わせて練習するのは大変なので、
(さらにピアノが2台ないと全員で合わせられない)
今日はKさんだけ代表として、
作曲したオットの意見を聞きながら練習したいと、
わざわざハマチハウスまで来てくれたのです。
練習の前にオットが得意の緑茶を披露したところ、
「おいしい~」と飲んでくれたKさんが、
実は私ね、と身の上を語ってくれました。
なんとこのKさん、ステージ4(第4期)の癌を患ってたそうです。
「そういうわけで今ピアノが弾けるのが最高に楽しいのよ♪」
さらに自分語りが始まるのかと思ったら、
「ごちそうさま~。じゃあ練習しましょう!」
とさっさとピアノの前に座ってしまいました。
突然のKさんの衝撃発言にハマチもオットも「!!!」
詳しく聞くタイミングを逃しましたが、
Kさんはその後も一切このことに触れる気配はなし。
さらっと言っちゃうところがアメリカ人らしい。
「じゃあ最初から合わせてみましょうか」とオットもピアノの前に座り、
「このピアノ、今調律が合ってなくて来週調律予定なんですけど」と言うと、
「私ね、左耳が半音下がって聞こえるのよ。だから気にしない気にしない♪」
(最近すっかり詳しくなった)突発性難聴の後遺症で、
片耳だけ半音下がって聞こえることがあるらしいけど、
Kさんになぜそんな症状があるのかは結局聞けず終い。
色んな意味で強い女性だなあと、
ハマチは心の底から感心してしまいました。
まずは2台ピアノのうち、第1ピアノから。
「ちょっと待って、ここは♯じゃないの?」
「どうしてここで拍子を変えたの?」
Kさんの鋭いツッコミに、
オットも段々練習に熱が入ってきました。
二人の真剣な雰囲気を感じ取ったのか、
アズキもおとなしく聴いています。^^
ハマチは暖炉部屋でじっくり聴かせてもらいました。
次は第2ピアノのパートを通し演奏。
第3楽章まであってかなり長い曲なのに、
二人ともよく集中力が切れないな~
あれ?アズキが’いない?と思ったら、
アズキは特等席に移動していました。笑
2時間超えの練習を終えてKさんが、
「私これからジャズの合わせがあるの。もう行かなくちゃ」
タフだな~~~。(さらに感心)
「ところで予定していたピアニストなんだけどね。
私の連弾パートナーのGさんはこのすぐ近くに住んでるので、
(しかもなんとグランドピアノ2台+アップライトの3台所有)
合わせ練習には問題ないんだけど、
他の一人は家が遠くて一緒に練習するのが難しいのよねえ。」
「じゃあボクが弾きますよ」
とオットが弾くことにあっさり決まり、
「あともう一人、Sさんっていうピアニストはね、
彼女はピアノの先生で演奏にこだわるヒトなのね。
教師としても演奏家としても自信を持ってて、
よく言えばとっても熱心なんだけど、
そうねえ、何て言ったらいいのかしら。モゴモゴモゴ」←笑
つまりKさんが言いたいのは、
「これまでSさんと共演してきた経験で、
Sさんは仕切りたがりってことが分かったので、
たとえ作曲者とはいえオットの意向を全く聞かないと思うから、
今回は外した方がいい」ってことでした。
アンサンブルはチームワークが命だからな。
そういうことだったら仕方ない。
オットが「代わりに誰かいますか?」とKさんに聞くと、
「ハマチさんが弾いたらどうかしら」
え!?ハマチですか!?
「そうだ、それがいい♪♪♪」とオット:
「どうせいつも一緒にいるんだから、いつでも練習できるし、ね。」
どうせって。汗)
ええと、ハマチの耳はまだ本調子じゃないんですけどね。
レッスンも耳栓を着けて日々ひやひやしている状態でして。汗
こんなんで練習できるのかいな。
でもKさんの事情といいオットの晴れやかな顔といい、
断るに断れない雰囲気の中でハマチがあわあわしている間に、
第1ピアノはハマチとオット、
第2ピアノはKさんとGさん、
という組み合わせで8手連弾演奏が決まってしまいました。
まあオットのプロジェクトに一緒に参加できるのは、
オットファンのミュージシャンとしては嬉しいこと。
思いがけない展開になったけど、
引き受けちゃったからには頑張って練習します☆
つづく
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