つれづれなるままに

恐れ多くも、兼好法師のような文才はありませんが、日常の出来事を「ブログ」に表現できれば幸いです。’05.01.27.大安

◆77歳の寡婦に「気」を戴く

2009-07-18 21:40:31 | Weblog
今日、近くのスポーツクラブで、1時間のストレッチ・レッスンを受けてから、いつものように、プールで泳いだ。
同じレーンに高齢のご婦人が先にクロールでターン(25m)を繰り返していた。
私は、300mを泳いで、ウォーキング・レーンに移動して、20分ばかり歩いたところで、そのご婦人が泳ぎを終えた。
思わず私はそのご夫人に声を掛けた。
会話の内容を要約すると、年齢77歳。数年前にご主人と死別。娘夫婦と同じマンションの上下階に住んでいて、医師を目指しているお孫さんもいらっしゃる様子。
だが、若い頃乳がんで、右乳房を失い、現在は肺がんの薬事治療中との事。
食事の支度など、日常生活の合間を縫って、毎日1000mの水泳の他、エアロバイクやスクワットなど忙しい毎日を過ごしている由。
身をもって、娘や孫達に「生きる努力」の足跡を残したいとの思いを語っていた。担当医師よれば、現在ある癌の治療法は、(1)コバルト照射(2)手術(3)薬物投与、の3つしかありませんよ。だから、「うつ状態にならないように、一日に2時間は外出しなさい」と言われ、20年以上続けている毎日のスポーツ活動を伝えると、その医師は、涙を流しながら、大変驚いたそうです。

痩身(30kg台と思われる)で、どこにそんなエネルギーがあるのかと、私は驚いた次第。
「3つの癌の治療法」に加えるとしたら、(彼女は努力と言ったが)私は、まさに「気力」であると確信した。
娘さんが、クラブ入会時に「母はなんとしても一日1000mを泳ぐので、万一のときは網ですくって、プールサイドに上げて、連絡下さい」と冗談交じりに話されたそのご婦人から、私は「気」戴いた。

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