親鸞聖人の 嘆異抄に触れて

2015-06-22 19:38:06 | 日記

平成2年8月 わたしは 茨城県笠間市の 長谷寺の縁側に座っていた

下界の山々の 緑が 目に まぶしい季節である.

真夏の 暑さも感じない せみの鳴く声だけが 磐に染み入るように響いていた.

 

ここは 真宗の始祖 親鸞聖人が 関東の信者の声に答え 新潟から

深い雪を 踏みしめながら 難行されこの地に お寺を建てられた.

長谷寺が其のお寺である

だから 西本願寺よりも歴史がふるい由緒ある お寺である.

 

親鸞上人といえば 有名な歎異抄の一説

「善人 なおもて往生す. いわんや悪人においておや」という言葉が

残されている.

 

人は念仏によって救われる 『他力本願」をとかれた.

たいへん 大柄な方で六尺を超えていたといわれる

90歳の長寿でこの世を去られたと聞く

 

幼いころから 信心家の祖母に連れられて お寺におまいりした

若いうちは信心のことなど 思いもしなかったが 老境に入ると

不思議にこころにゆとりが出てくる

 

往生を待つ心らしい


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