花日和 Hana-biyori

記憶を失う怖さ

アルコール中毒の女のひとが、記憶を失っている間に人殺しをしたかも知れないという恐怖に怯える映画を観ました。たいへん嫌な話でしたが、それだけに大層見応えもありました。

「ガール・オン・ザ・トレイン」
http://girl-train-movie.jp/sp/
というアメリカ映画で、大ヒットしたミステリー小説が原作とのこと。確かにこれは活字で読むとさらに重そう。

前半のほとんどが、主人公の女性が置かれている辛いけど同情するにはちょっと…という状況が描かれています。記憶を失うことは自分を失うことでもあり、彼女のお酒との向き合い方がそのまま精神状態を表していました。記憶を無くすってそれだけで怖いですよね。問題は酒ではなく、飲まずにはいられない何か、だと身につまされます。

登場する女性たちが抱える重い過去やそれぞれの思いが徐々に明かされ、闇に引き込まれるような緊張感でした。
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