シネスイッチ銀座で「人生は小説よりも奇なり」を観てきました。ニューヨークが舞台の、人生の悲哀を感じさせる映画でした。
39年間同棲してきたゲイカップルが、念願叶って結婚したとたん、職を失い家も売るはめになり、それぞれの親族や知人のもとに身を寄せる。新婚早々、まさかの別居生活です。
居候先ではよくしてもらうのですが、それぞれに落ち着かない、馴染めない辛い境遇になります。そして住まわせる側のしんどさも。特に71歳のベンの居候先の奥さんのイライラはよくわかる!けして悪い人ではなく、夫の叔父をとても尊重するむしろイイ人(というかソフィスケイトされた人)ですが、じゃあ一緒に住んでうまく行くかって、ことはそんなに単純じゃありません。どんどん我慢限界になっていく気持ち、分かるなー!くうー!となりました。
歳をとってからの生活の破綻なので世知辛さが余計身に沁みます。こういう話を最終的にどう見応えのある映画に仕上げるのだろうという興味がありました。感動を押しつけてくる感じではなく、ある型どおりの中にも少しだけ、ああ同居していたこと、良かったねと思える、人生の一瞬の輝きを感じさせるラストでした。
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