ペルーの山奥からイギリスにやって来た熊のパディントンが、自分の「家」を探して紆余曲折するお話。
息子が「もっとのんびりした感じのやつかと思ってた」と言ったように、意外とテンポよくアクティブに展開するたのしい映画でした。
でも、パディントンが旅立ちを決意した経緯や、イギリスに着いてからの困難は、リアルに移民のそれで、けっこうシビア。
骨董品店のおじさんが、
「体は別の国に移っても、心が故郷から離れるのには時間がかかった」
という様な意味のことを言いますが、これは故郷をやむなく離れた人の心理を色濃く表現していますね。
「家」が、単なる住み処というだけでなく、大切に思い合う家族がいること、きちんと整えられた心地よい部屋、建物であることも印象付けています。
そういう、しんみりと考えさせられるものが根底にありつつ、パディントンを次々に襲うトラブルや危機が、ときに楽しく、ときにハラハラドキドキさせる展開で飽きさせず、良い家族映画だなあと感じるものでした。
そうそう、ニコール・キッドマンの悪役が秀逸でしたね。最初はパディントンを邪魔者扱いする保守的なパパも、悪い人ではなくむしろお笑い担当で良かった良かった。
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