1月27日、フジテレビの夕刻から深夜にかけての視聴率推移は、どのようなものであったろう。ある男性タレントにかかわる疑惑についての記者会見である。結果として10時間を超えた会見は同局で生中継された。この事案そのものをあれこれ論じる気はないが、「ジャニーズ事件」を象徴的な例として、華やかな世界の裏側にあるものが、今年はさらに明らかになっていくのではないかという気がしている。また「SNS時代の記者会見」とでもいう現象を目にして、記者会見というものの意味についても考えさせられた。 . . . 本文を読む
近い将来のことをあれこれと語ることは、世間にいくらでもある。卑近なところでは「占い」であり、難しいところでは経済予測だとか経営計画といったことだろうか。来年は2025年だが、筆者は今年の年末から再来年の初旬にかけて、なにか日本社会に、数十年ぶりの大きな変動が起こるのではないかとひそかに考えている。それは期待でもあり、不安でもある。 . . . 本文を読む
昭和20年(1945年)9月、昭和天皇(以下「天皇」)は、現在のアメリカ大使館となる場所へ出向き、連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーと初めて対面、会談した。しかしその時の内容は、日本側とアメリカ側で記録が微妙に異なっており、令和の現在も議論が続いている。一番のポイントは「責任」という言葉を天皇が発したのかどうかということだ。「真実は必ずこうであるはずだ(こうあるべきだ)」などという決めつけや願望ではなく、考え始めるためのヒント、きっかけとなれば幸いである。 . . . 本文を読む
東京に住んでいたり働いていたりする人よりも、観光などで訪れた人の方が、素朴な疑問として感じるのかもしれない。「大阪、名古屋、姫路…、立派なお城はいくつもあるのに、肝心の江戸城(あるいは皇居)に天守閣がないなんて」と。筆者も若かりし頃、ボンヤリとそう思っていた。なぜ江戸城に天守閣が残っていないのか。これをきちんと説明することができ、さらに令和のいまにアナロジーをとって行動できる国会議員、あるいは都知事選候補者はどれだけいるだろうか。 . . . 本文を読む