ロシアによるウクライナ侵攻が続いている。罪なき一般市民に心を寄せることは大変重要だが、数々の被害・災害の延長線上でのみこの悲劇をとらえているだけでは、問題の本質は理解できない。本稿では、昭和以降の日本人にとって世界認識の死角となっている東欧・ロシア世界を、宗教という切り口で考えてみたい。プーチンはここ2年間ほど、中世以降のロシア史に没頭していたという話も聞く。むろん、ロシア史や正教といった分野に理解のある方からすれば、まったく素人の戯言に過ぎないことは承知の上だ。しかしだからこそ、ごくふつうの日本人の感覚をもってこの無謀な挑戦をしてみたい。 . . . 本文を読む