急に、魚肉ソーセージ入りのカレーが食べたくなりました。
幼いころ、魚肉ソーセージを輪切りにして入れてあるカレーをよく食べたものです。むろん、肉など入っているわけがなく、その代用として母が入れてくれていたのです。
魚肉ソーセージが入ったカレーを食べたことがあるでしょうか。
ウィンナーソーセージが入ったカレーなら、いまでもそうめずらしくはないでしょう。お子様向けなら赤い「たこウィンナー」は喜ばれるでしょうし、少々質の良いウインナーであれば大人のカレーとしても十分いけそうです。カレーチェーンの「ココ一番屋」にもウインナーのトッピングはあったはずです。
しかし、あえて「魚肉ソーセージ」なのです。その直径2cmほどの。
できれば薄めの輪切りにしたものを入れ、あとは少しのじゃがいもと少しのたまねぎ。牛肉や豚肉など一切入りません。
ルウはハウスバーモントカレーの甘口です。そうそう、魚肉ソーセージの斜め切りはいけません。贅沢すぎてバチがあたります。
これこそが、私にとってのカレーの原風景なのであります。
そして大人になったらバーモントカレーの辛口(当時「中辛」は無かったはず)、S&Bゴールデンカレー、もしくはジャワカレーと進み、そうして一人前の男になっていく...。なんだかそんなロードマップを勝手にイメージしていた昭和40年代の拙者なのでありました。
まぁ現実のところ、平成の世になっても半人前なのですが...(涙)。
カレーやラーメンといった食べ物は、誰しも一家言あると思いますが、リッチで本格的なものよりも、ほのぼのとした生活感、チープ感が漂って、しかもちょっぴり悲しさが漂うような雰囲気があると、しみじみと味わうことが出来そうです。
今宵は泣きながら魚肉ソーセージ入りカレーを食べよう...(涙)。
あ、ちなみに「しみじみカレー」は、醤油をかけていただくのであります。