2011 年秋に私が投稿して、その後ずっとこのブログで最も高い参照率となっている「だいぶ減ってきたか?『ESTA 詐欺』」の流れで、今回は「まだおさまっていなかった『ESTA 詐欺』」と題して論じてみたいと思います。
きっかけは、その 2011 年秋の私の投稿に、2012 年秋にコメントを寄せていただいた tendertiger さんという方の体験報告です。ここでは、その tendertiger さんへの返信という形で文章をつづり始めたいと思います。
■2011 年秋の投稿とそれに対する皆さんのコメントは
こちらをクリックしてください。
>tendertiger さま;
ご投稿、そして貴重なご報告ありがとうございます。
お答え(お応え)が遅くなりました。
いわゆる「ESTA 詐欺」については、このブログの形式ではなく、「ハワイ、ガイドブックに載らない情報」のほうで、きちんとまとめたいと思っております。
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tendertiger さんのご報告にある、
「『地球の歩き方』に載っていたアメリカ政府の公式アドレスを入力すると、『日本語による申請』というサイトがずらっと並んでいます。」
という部分で、何に対してどのような操作をされたのか正確にわからないのですが、私がここで思いついたことは、「グーグル・アドワーズ」や「グーグル・アドセンス」というネット広告のしくみです
tendertiger さんが実際にこれらのネット広告の仕組みと関わったかどうか、まだわかりませんが、今日はこれらのようなネット広告の仕組みと、利用するときの心構えのような部分に絞って考えてみます。
なお、「地球の歩き方」のウェブサイト( http://www.arukikata.co.jp/esta/index.html )には、米国公式 ESTA サイトでの手続きに関して、非常に詳細な案内がされておりますことを付記しておきます。
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私は以前からネット広告の仕組みについて、高齢の方やネット利用にあまりなれていない方々が、本人が意図しない方向へ持って行かれる可能性もはらんでいる、と考えています。
しかしいっぽうで、このようなネット広告の仕組みは私たち一般消費者にとって、ありがたい面もあります。
つまり、これらの広告の仕組みそのものが良い悪いということではなく、ネット上の新しい商売の仕組みについて、我々消費者も賢くなりましょう、ということなのです。わかりやすくするため、あえて極端な表現をしてしまうと、「信頼できるウェブサイト上の内容すべてが、信頼できるとは言い切れないこともある」ということなのです。
「グーグル・アドセンス」とは、米グーグルの広告配信システムの総称ですが、簡単に言えば、ウェブページなどの内容を自動的に分析し、そのページを見に来る人々の心に響くような広告を、「そのページ(コンテンツ)の一部として」自動的に挿入してしまうという仕組みです。
元のウェブページを提供している企業や個人の側は、そのページの広告枠にどんな企業の広告が入ってくるのか、またそれがどの程度信頼できるものなのについては、基本的にわかっていません。しかし、そういう仕組みを契約しておけば、閲覧者がその広告をクリックしたり、広告主へ資料請求したり、まして広告主のサービスと契約すれば、自動的に広告料や成約報酬を稼いでくれるという面があり、多くの企業サイトや個人サイトで、このグーグル・アドセンス、アドワーズの仕組みが利用されています。
もちろん広告主側としても、自社が提供する製品やサービスについて、関心が高いと思われる人が見るページにのみ表示されることで、非常に効率よく消費者の反応を得ることができます。
つまり、旅行関係のウェブサイトには当然、旅行に関心のある人の興味を引く広告しか出ません。ESTA に関して記述されているページであれば、ESTA 代行業者の広告が出てくる可能性は飛躍的に高まるというわけです。
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ここで大切なことは、その表示内容が、本編(「ほんぺん」:ここでは元のウェブページのオリジナル情報)であるか、それとも自動挿入された広告であるかを、私たちが見極めることです。
グーグルの広告サービスの場合、「Ads by Google」という文字が(まぁ、あまり目立たないように)入ります。一般的なウェブページなどに広告が挿入されている場合、よく見るとその付近の四角い領域だけは、本編とは様子が違う感じがします。これがまさに広告枠なのであり、その部分の内容については、本編を提供している組織の管理範囲ではない、ということになるのです。
また「Ads by Google」という表示がされていても、全体としていかにもオリジナルコンテンツの一部分として、つまり「章立て」や「項目」のひとつとしてデザインされているサイトもありますので、ネットに不慣れな方は、よくよく「Ads by Google」の広告枠ではないかどうかについて、注意する必要があります。
信頼できるウェブサイト、あるいはその関連サイトであったとしても、そのページに載っているさまざまな広告の内容についてまでは、決して同じレベルで信頼できるとは限りません。言い換えると、我々ネット利用者が「今クリックしようとしているのはどういう位置づけのものなのか」をきちんと認識しておく必要があるということです。
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Google でも Yahoo! JAPAN でもかまいませんが、ESTA をキーワードに検索すると、検索結果ページの上段や右欄などに、いくつかの広告が載ってきます。小さい画面で見ていた場合は、ファーストビュー(スクロールしないで見える範囲)は広告のみになってしまいそうです。
もういちど「ESTA」 に加えて「詐欺」というキーワードを追加すると、ウェブページの検索結果としては、いまお読みいただいている「花風呂ハワイ」が上位に出てきますが、それでもやはり「広告の下」なのです。
今回はウェブ広告の特徴を知り、ネット利用者として、また消費者としての基礎的な前提知識に絞って論じてみました。いわゆる「ESTA 詐欺」の問題はグレーゾーンの問題ともいえそうですが、つまるところ「消費するにも知恵が要る」ということではないかと思います。
なお、代行サイトによる ESTA 申請は、金銭的な問題だけにとどまらず、よく知らない民間企業に対してパスポート情報などを開示してしまうという、情報セキュリティ面での懸念も残ります。
「ウェブによる ESTA の代行申請」については、今後も考えていきたいと思っています。
2 ■違法性はないと消費者センターが発表
消費者センターの発表資料によるとESTAの代行会社に違法性はなく詐欺にも該当しないそうです。
(当たり前ですね・・大手旅行会社や地球の歩き方もESTA申請代行やってますもんね)
このような会社が詐欺と思いこむような記事は避けた方がいいかと・・
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/s_faq/faq.html?faq_no=3010016
ESTAの申請代行自体は違法ではありません。ネットで契約するときは、初めに契約相手を良く確認しましょう。代行業者のサイトは、多くの場合、代行業者であると明記され手数料も書かれていることから違法とは言えません。また旅行会社で申請を頼んだ場合に比べても、著しく高額と言えない場合もあります。
同様のご投稿を、別の異なる方のブログでも確認しておりますが、本記事におきましては、前回の記事の流れの上で記述をしております。
前回記事も併せてお読みいただければ幸いです。
また、ブログは「配信」メディアではなく、リーダー(読者)が自身の判断で参照するものであり、電子メールのような「送り付け」メディアではないと考えております。
もちろん拙ブログなどは、マスメディアのような影響力などないことは、申し上げるまでもありません。
すぐに大騒ぎしたので、お金は払わずにキャンセルできましたが。
違法性が無いという人もいますが、違法でなければ何やっても良いというのはおかしくないですか?
正当な代行業務と言うなら、旅行会社のやっているように正々堂々と「これは代行サービスで、手数料はこれこれです」と入口でわかりやすく表示すればいいじゃないですか。
決済が終わるまでそんな画面は出てこなかったです。 利用規約などに書いてあるとは言っても、こちらは直接申請していると思い込んで進んでいるわけですし。
あえて間違えやすくしている時点で悪意があるし、詐欺と同じだと私は思います。
Yahooにも、何故こんな悪質業者をスポンサードサーチに出し続けているのか聞いているところです。
花馬米さん、また情報あれば掲載してくださいね。
ところがやってしまいました。正式のhpではなく代行業者のもので最後に料金が7000円近く立ったのでおかしいなぁと思いました。それになぜpaypal支払いしか選択肢がないのだろうと…。
結局決済のボタンを最後に押さなかったので支払いはしなくてすみました。その後本物のサイトで20ドルで自分でやりました。
そして警察に相談。個人情報をすべて打ち込んでしまったので不安でした。
カードもストップさせました。
個人情報を悪用された方はいるのでしょうか?
突然のコメントですみません。
不安でたまりません。