ハナウマ・ブログ

'00年代「ハワイ、ガイドブックに載らない情報」で一世を風靡した?花馬米(はなうま・べい)のブログです。

3文字のリズム

2011年06月04日 | 沈思黙考

気になる言葉シリーズ第2弾。
最近、耳にするようになってきた言葉の中で、本来の名前や様子を表す言葉の、最初から3文字だけで表現するという感覚があるようです。これもまた、若い女性の意識世界と密接なつながりを持っているように思います。

最初に!と感じたのは、「ワンピ」という言葉。これはつまり「ワンピース」ですね。
「おしゃれに彩る春色ワンピ」なんてなフレーズを、マスメディアの広告や若い女性のブログなどで見かけます。
Twitter などの出現で、ますます短い言葉に気持ちを込めることが重要になってきていると思われる昨今、「ワンピ」は「ワンピース」よりも軽やかで、可愛らしくて、若々しい感覚をあわせ持っているのでしょう。それにサウンドだけをとっても可愛らしく感じます。

では、他に何があるのかと考えてみたのですが、古い?ところでは「お揃い」を表す「おそろ」があります。これもやはり服飾関係の世界です。混雑する電車の中でうっかり見えてしまった若い女性のケータイメールでは、ブレスレットを「ブレス」と記述していらっしゃいました。服飾とセットで語られる装飾品の世界です(ブレスと言やぁ音楽用語の息継ぎですな)。
そういえば、英語で化粧品のことをさすコスメティックスを「コスメ」と呼ぶのはかなり定着している気がします。
つまり、若い日本女性のファッション世界にこのような現象が多くみられるということなのかもしれません。
そのうち、「パラソル」は「パラソ」と呼び出す商売人が出てくるかもしれません。

若い女性といえば、食べ物の世界も重要問題です。ゴルゴンゾーラを略して「ゴルゴ」。なんだか火薬のにおいがしてきそう。
「参鶏湯(サムゲタン)を略して「サムゲ」。ピッツァ・マルゲリータも「マルゲ」。
肉系で行くならジンギスカンは「ジンギ」。食べるのに一定の覚悟を求められそうです。
スイーツに行って伝統的なところからスイートポテトは「スイポ」。なにか禁煙運動のようです。
古いヤツだとお思いでしょうがティラミスは「ティラミ」。これは若い女性の許認可を受けられるかも。

P7020159

それにしても、3文字というか3音節というのか、これが最もリズム感があります。4文字になると安定感はありますが、なんだかポップな感じはなくなってきます。
日本人男性の下の名前(ファーストネーム)も3文字のほうが、小学生時代から友達が多くなりそうな気もします。軽く呼びやすいリズム感があるからです。まぁ逆に軽くあしらわれやすいかも。
拙者などは4文字のため安定感はあるのですが、なんだか他者との間に少し距離を置いたまま成長してきたような感覚がいまだに残っているのは、こんな4音節の少年時代を過ごしてきたことに遠因があるのかもしれないなーと思っているわけです。
どうせなら5音節、たとえば「なりあきら」みたいなのにすると、徹底した安定感、安心感、信頼感があるかもしれません。でもその場合は名字の方も重々しいものでないと、正統性みたいなものが出にくいかも。

まー、あまり重々しい名前をつけると、「現状との落差」が誇張されてしまい、かえって本人をキビしい状況に追い込んでしまうこともあるそうです。
年配の女性の方々にフィットしそうなワンピースを、「ワンピ」と呼ばれても困ってしまうのと似ているかもしれません。

てなわけで、けふの御写真はサーバルームでのひとコマ。たぶんもうこのビルは存在していないんではないかなぁ。
10 年近く前に仕事で関係していた、とある建物の中であります。なんだかんだ言っても、通信ケーブルというものは、ありがたいもんです。
というわけで今回も「写真は記事の内容と関係ありません」
そりゃ、わかるって。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
花馬米さま (コロボット)
2011-07-05 21:43:56
花馬米さま

ありがとうございます。
またまた笑わせてもらいました。大好きです、こういう仮想ワールドみたいな面白い話。
お客さんのその後が気になり.ます。

以前、花ぷらで「強肴」を、字面から想像して「クリスピーに揚げた魚」かいな?と書いておられたのを、なぜか思い出しました。
自分とは違う発想に出会うと、楽しくて仕方がありません。
返信する
>コロボットさま (花馬 米)
2011-06-24 22:35:43
>コロボットさま

その「ジンギ」をいただくことができるお店で肉を運んできてくれるおかみさんは、なぜか高級な和服に身を包んでいます。
しかし、なぜか着崩れてしまっている。いやそれだけでなく、結い上げた髪は乱れ、なぜか手には日本刀。
そしてその唇は、深紅にぬられています。
お客さんに肉皿を出した後振り返りながら、
「あんたら、覚悟しいや!」
「ひぃっ!(客)」

なんだかこういう話は、どんどんと発想が広がってしまいます。

あ、お店の名前は「覚悟しい屋」。
検索しても出てきません。




返信する
花馬米さま、今晩は。 (コロボット)
2011-06-18 20:26:57
花馬米さま、今晩は。
先日はコメントに返信を下さり、ありがとうございます。

「気になる言葉シリーズ第2弾」ということで、真面目なお話かと思い、ちょっとかしこまって読み始めましたら・・・
「ゴルゴ」から「ジンギ」のくだりでツボに入り、パソコンの画面を見ながら笑いが止まらなくなりました。活性酸素が吹き飛ぶ面白さで、元気がでました。
感謝します。

失礼しました。
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