母が入院して1週間
どんなに仲が悪くとも、世界に一人の母親だ。
さすがの私も食欲は落ちてしまうし、あまり眠れなくなった。
しかしモラハラ父はすごかった。
5キロも痩せちゃったよ、、、、
飯が食えない
と、こちらの都合は無視で、たびたび電話をかけてきた。
自分だけがつらいと思うなよ!!何度叫びたかったか。
一家の主人なのに、家族をまとめるでもなく、大丈夫だよと安心させるでもなく、一人テンパり、わめき、騒いでいた。
なんて知性のない人なんだろう。
そして、なんて勝手な人なんだろう。
入院して1週間。
検査結果も出て、いよいよ治療に入ったその日、病院から電話がかかってきた。
一番病院に近いところに住んでいるとは言え、私の電話を着信拒否し、LINEを、ブロックしていたくせに、母は連絡先のトップにわたしの番号を書いていたのだ。
弟だって車で10分のところに住んでいたのに。わたし、車ないから下手したら弟の方が早いかもわからないのに。
『意識不明になったから大至急来てください』
と。
はい???
医療ミスとしか思えない電話に呆然としながら父と弟に連絡を入れて病院へ急ぐ。
母は脳の検査に行っているということだったが、私が到着するとちょうど病室に戻ってきて、幸い意識が戻った。
母はわたしに手を伸ばし、その手を握らながら
「どうした?大丈夫?わかる?」と聞くと強く頷いた。
看護師さんの「どなたかわかりますか?」
の問いにも「娘です」
と、答えたのでほっと一安心。
これをまた、家族に報告して、わたしはお医者さんに話を聞きに行った。
この医者が本当にひどい医者で、終始へらへらうすら笑いをうかべながら、
画像では何もわからないけど、脳に転移したかもしれないんですよねぇ。という。
わたしたちも、こんなの初めてでよくわからないんだけど、また明日詳しくしらべますけど、、、、、と。
そんなことあるの???
まあ、医者が言うのだからそうなのだろう。でもあきらめきれない。
わたしはここでセカンドオピニオンの先生を探し始める。
いがみあっていたこととか、憎しみとか、その時はそんなこと考えもしなかった。
幸い、病院関係の友人がたくさんいたので、方々に連絡して、お医者様を探してもらった。
感謝してもしきれない。
が!
その夜、父にセカンドオピニオンを検討しようと電話をして伝えると
「やめてください」
パードン?
「そんな、みっともないからやめて」
母の命を繋ごうと必死になることのなにがみっともないのか?
父からのLINE
「わたしとポチ(弟)は、最悪の事態を想定して覚悟して見舞っています。立派なことです。お願いです。みっともないことはやめてください」
このひと、頭おかしい。完全におかしい。
病院側も、ひどくて
「セカンドオピニオンを、検討したい」というと
「はぁ、、、、まあ、、、セカンドオピニオンに間に合うとよいのですが、、、、」
みたいな感じ。
まだ生きてるんだから、早く資料ちょうだいよ!!怒
奇跡的に2週間後に血液内科の権威の先生のセカンドオピニオン予約がとれた。
最悪の場合民間の救急車を使うことや、その場合の費用、予約先なども友人たちがみんな調べてくれた。