20代の頃、部署異動で一緒になった一つ上の女の先輩は、非常に困ったちゃんだった。
ものすごい美人で、ちょっと怖い雰囲気の人で、みんなから、
「あいつとは関わらないほうがいい」と、釘を刺されていた。
モラ育ちのわたしが、そんな怖い先輩の誘いを断れるかい?苦笑
最初はランチだった。
常に隣同士で働くわけだし、断る理由もないので一緒にランチに。
それなりに楽しく過ごせたし、そのうち夜も飲みにいくようになった。
その先輩(K子さんとする)は、すごく面白くて、最初の頃はなんで嫌われているのか全く理解できなかった。
社内恋愛をしていて、その恋愛もうまく行ってるっぽくて、仕事も協力しあってうまくやっていた。
でもね、、、
「今日ランチ何にするー!?」の会話で、結構合わないことが多くて、、、
わたしはランチは辛めが良いのだけど、K子はガッツリ食べたい人。
結構無理をしてわたしはなるべくK子の意向に合わせた。
モラハラの被害者は相手に合わせるのはお手のものだからね。
結果、10キロ太って体調も壊した。
K子は、だんだん我儘放題になっていった。ランチの後、軽くお茶をすることがよくあったんだけど、「わたし席見て来るね」と、K子が先に席を取りに行き、わたしがコーヒーを買って席に行く。
お支払いなし。
何万円分のコーヒーをおごったことか、、、でも、わたしは言えなかった。
だって、もしかしたらわたしも支払い忘れているものがあるかもしれないから。
夜飲んでいて終電を無くした時も、「タクシー代が足りないから」と、最後のお店は私に支払いをさせる。
わたしもタクシー代がなくなり、コンビニで下ろして帰る。
おかしくない?
当然翌日も真っ先に支払ってくれることなんて皆無だったし、支払われないこともたくさんあった。
わたしは、その頃にはすでにK子が嫌いなのに、払ってと言えなかった。
遊びたくないとも言えなかった。
いろんなものを失うような気がしていた。
馬鹿みたいでしょう?
今なら、わたしはあの頃に飛んでいって、馬鹿野郎!と、わたしを殴ってやりたい。
でもね、モラハラ被害者の思考ってこんなんよ。
そしてね、K子のやりたい放題はどんどんエスカレートしていくのであった。