丹波の兵主神社を訪れた。様々な信仰の歴史を伝える古い神社である。丹波市の観光ガイドには「聖武天平18年、兵庫の守護神として鎮祭され、全国に19社ある兵主神社の丹波國の一社です。病気平癒、交通安全、商売繁盛、福徳開運の神で、戦国時代からは特に疱瘡の守り神として有名です。」とある。関白近衛家とゆかりが深く、数々の献上物が宝物として保存されていて、畳約一畳の大きさがある鳥居の額は、文化11年、時の内大臣・近衛基前が自ら揮ごうして寄進したものだという。境内を本殿の裏手まで進むと社叢の中に磐座があり、大切にお祀りされている。その参道の途中でも石がお祀りしてある。自然に対する信仰は日本人に備わったものだろう。とくに大きな磐には神が宿るとされる。古い由緒を伝える兵主神社には、様々な信仰を受け入れてきた歴史を、境内に見ることができる。境内では、江戸時代の燈籠の種類と数の多さも目立っている。また、そのどれもが他の地域では見ない個性をもっている。
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30秒の心象風景6971・磐座にお参りする~兵主神社~
https://youtu.be/sXGPfSmk3Hs
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30秒の心象風景6971・磐座にお参りする~兵主神社~
https://youtu.be/sXGPfSmk3Hs