十二支それぞれに応じた守護本尊というものがあります。仏教で人気の高い如来、菩薩、明王の八体が、十二支のどれかを担当するのですが、12と8では数が合いません。調べてみるとその対応は、千手観音菩薩(子歳)・虚空蔵菩薩(丑/寅歳)・文殊菩薩(卯歳)・普賢菩薩(辰/巳歳)・勢至菩薩(午歳)・大日如来(未/申歳)・不動明王(酉歳)・阿弥陀如来(戌/亥歳)となっています。虚空蔵菩薩と普賢菩薩、大日如来と阿弥陀如来がそれぞれ2種の干支を担当することで、十二支の全てを八体に割り振られているようです。宗派の区別無く信仰される仏様として、広く一般の信仰を受け入れてきた古刹寺院に奉納されていることが多いです。八体の知名度の高い如来と菩薩、明王は、それぞれその造形も異なり、自分の守り本尊としてわかりやすく受け入れやすいものです。讃岐の善通寺にも石仏が並んでいましたが、ここでは12体並んでいるのです。なぜかと思いながらお参りしてみると、虚空蔵菩薩と普賢菩薩、大日如来と阿弥陀如来はそれぞれ、二体ずつあり、十二支それぞれに対応させて並んでいました。阿弥陀如来は座像(亥)と立像(戌)、大日如来は金剛界(申)と胎蔵界(未)、普賢菩薩は持物有(巳)と合掌(辰)、虚空蔵菩薩は右手に印(寅)と宝珠を抱く(丑)です。
30秒の心象風景23861・十二支の守護本尊~善通寺~
https://youtu.be/gghyMYEHXhE
30秒の心象風景23861・十二支の守護本尊~善通寺~
https://youtu.be/gghyMYEHXhE