友人の誘いを受けて訪れる機会が増えた亀山本徳寺には、文化財に指定された建築物が多数あります。江戸時代の仏教のあり方の一端を伝えるものです。社会のしくみに合わせて発展してきた文化的な空間も、江戸時代とよばれる幕藩体制の終焉を期に、存在のあり方を変化せざるを得なくなったのです。その境内と大伽藍は権力構造の変化にともない経済基盤を失い、文化的な維持管理ができなくなったというべきでしょう。明治時代以降、戦中戦後の混乱を経て、ようやくその文化的な価値に目が向けられるようになったといえます。兵庫県指定文化財として、調査や補修、保全が行われ新たな発見もあるようです。
30秒の心象風景30159・大門~亀山本徳寺~
https://youtu.be/MyXC-W0laJg