松本城お城祭りのイベントの一つとして、4日(土)に国宝松本城少年少女剣道なぎなた大会が開催されました。
そして、うちの道場からは、私と弟子一名が開会式の居合道演武に参加。
国宝松本城の本丸庭園で居合道演武が出来るのも、松本平で居合を行じている特権でありますし、何より明治以降に松本城を荒廃から救い、現在にまで遺して下さった先人の賜物であります。心より感謝申し上げます。
天候も、今まで参加したお城祭りの中では最も良かったと思います。
僅か数分の演武でありますが、非常に光栄でありますし、何よりお城祭り期間中ということもあってか、外国人観光客が非常に多く、興味を持ってくれることが何より嬉しいものです。
私事、国家、政府として見ると好きではない国が幾つかありますが、一人の人間として…特にわざわざ日本へ来て、日本の伝統、歴史、遺産へ触れようとしてくれる外国人は実に有難いです。
実のところ、恥ずかしながらつい最近まで坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの調子で、国が憎けりゃ国民も同じくと、生麦事件や大津事件の勢いで外国人を毛嫌いしておりましたが、意思疎通出来ると嬉しく思いますし、より何か伝えたいと思ったり、逆に何かを聞いてみたいと思った次第です。
今回のお城祭りでも、目を皿のようにして見学していた外国人観光客に自分の刀を持たせてあげたら、非常に感激してくれましたし、刀を持った所を記念撮影して、凄く喜んでくれました。
普通の日本人でも刀を持つ経験は殆ど無いでしょうから、観光で訪れた外国人だったら尚更だったと思います。
真剣…直訳して「true sword」と言ってみたらイマイチ通じず、「not imitation sword」と言ったら理解してくれました。こうして言葉が通じると嬉しいですよね。
古代に一つの言語を使っていた人間がバベルの塔を建てたため、それに神が立腹して言語をバラバラにし、人々を散らしたという旧約聖書の一節がありますが、言語というのは人々を対立させるものでもありますし、融和させるものでもあるのだと感じさせられました。
心理学で有名なスタンフォード監獄実験の話があるように、立場が自分を育ててくれたのだと思います。
監獄実験のように、立場というものは、悪転する事もあれば好転することもありますからね。
五段の免状を頂いてから、ぼんやりと自分の目指したい指導者像の一つが浮かんで来ましたが、全日本大会へ出場させて頂き、日本…現在は長野県の松本平に留まっておりますが、高段の先生方のように、外国でも居合道を広め…言い方を変えれば、居合道を通じて交流を深めたいと、全日本大会が終わってから思うようになった次第であります。
むしろ、自分には居合道という外国人の興味関心を強く引けるアドバンテージがあるのだから、世界に出ていかないと勿体ないと思ったところです。
今まで思いつきもしませんでしたが、凝り固まっていると碌な考えに至らないものですね。
剣道や柔道などと違い、マイナーな武道の全国大会でありますが、そこへ単に出たというだけでは意味の薄い経験だったでしょうが、「何かを感じて帰りたい」と思ったうちの一つがそれであり、とても大きな収穫だったと思います。
ということで、始めたら徹底的に探求する自分の性格上、全日本の後から仕事帰りに書店で英会話の教材を立ち読みしているのですが…英語なんて大学2年以来10年触れていないので、「はーわぁーゆー?」「あいむふぁいんせんきゅーえんどゅー?」の域からのスタートであります。
兎にも角にも、恥ずかしがらずに間違っていても話すことが大事らしいです。
何でもそうですよね。最初は切り下ろしが下手でも、とにかく正確かつ丁寧に鋭く打ち、先生や他の人からの話を受けて反省し…の繰り返しで上手くなっていくのですから。
ルー大柴のような人物を塩尻で見かけたら、自分かもしれません。
現在は吾野弁と飯能弁と松本弁のトリリンガルを自称していますが、いずれは英語…欲を言えば、ヨーロッパでも居合道は盛んなので、フランス語やドイツ語も話せるようになりたいです。
自ら流暢に外国語を駆使して居合道の指導が出来たら格好良いですからね。
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